石田卓也のプロフィール

2009年獣医大学を卒業、獣医師免許取得。
大学では外科系研究室にて主に腫瘍に関する研究を行い、
行政機関勤務を経て、2014年より市中の動物病院に勤務。

現在は、犬猫、エキゾチックアニマルの予防から内科、外科全般に担当。
一般的な診療に加えて、再生医療や免疫療法といった先端医療も行っている。
幼少時に乗馬を始めたをきっかけに獣医になることを志ざす。
元々は馬専門の獣医師に憧れていたが、身近にいる小動物の臨床により惹かれるようになり、現在に至る。

普段の診療では、十分な知識や技術を備えることは当然として、
それ以上に丁寧に説明するということに重点を置いている。
全ての病気があっさりと治るものではなく、完治まで相当な時間を要するもの、
完治はしないもの、自宅での管理が重要なものなど様々だが、
飼い主の状況(経済的、時間的、動物に対する考え方など)も様々である。

治療面から考えるとベストな治療プランであっても、
飼い主にとってはそれがベストなプランとは限らないことは多々ある。
飼い主が実施不可能な治療プランを立てても、結局は治療をドロップアウトすることに繋がり、
結果、動物も飼い主も不幸になることに繋がってしまう。

また、病気の状況に対して飼い主の危機感がなさすぎると治療が
中途半端(例えば、通院や自宅での投薬を怠りがちになるなど)になり、満足いく結果に導けない。
逆に飼い主が心配性すぎると、動物自体は元気になっていっていても
ちょっとしたことを悪い方にとりすぎ飼い主の気持ちが疲れ果てて、
飼い主の表情はどんどん暗くなることもある。

こういった背景から、動物を治療することで飼い主が幸せに感じることを目指し、
治療プランは、”一つの答え”ではなく飼い主の考えやライフスタイルに応じた
“選択肢を提供”することを心がけている。

また、オーナーの人柄などをくみ取りながら、十分に説明しメンタル面でのケアしたり、
時には考え方を変えさせることで、”最幸”の医療となるように努めている。
オーナーの気の持ち方一つで、救えなかった命でも満足して迎える死もあれば、
奇跡的に回復しても全く満足できない治療もあるということを常に念頭に置いている。

近年はヒトの医療でも予防医学の重要性が説かれており、
病気になってから治すことだけでなく病気にしないことにも重点が置かれてきている。
獣医療でも同様で、最近ではワクチンや各種予防薬の定期投与はかなり浸透しているが、
それ以上の予防や定期検診などについてはまだ十分とは言えない。

また、動物は言葉を話さないため、飼い主がその”行動”を”症状”とみなさなければ病気とされないが、
その行動が病気の兆候であることは珍しくない。
また、広い意味での”適切な飼い方”が出来ていない飼い主もまだまだ多く存在する。
良かれと思ってやっていた飼育方法や何の悪気もなくやっていた習慣が、
実は健康的には悪いことだったりというのはよくある話である。

予防医学や定期健診の大切さ、病気のサインを見落とさないポイント、
適切な飼い方などといった点を積極的に伝えていくことで、
救える命が増えたり健康寿命が延長されることに繋がっていくと考える。
飼い主が”知らなかった”ために、あとで後悔しないように、元気なうちから
様々な知識を提供するとともに、いざという時に備えてメンタル面で準備しておくことも啓発している。

最近では動物に関する知識の入手手段としてインターネットがよく用いられており、
手軽に素早く知ることができるし非常に便利ではあるが、
一方で正確性という点では問題があると考えられる。

間違ってはいないが強調される点がズレているために全体として間違った印象を与えるもの、
極めて稀なケースを大きく取り上げ過剰に表現しているものなど全くの嘘ではないが、
正確ではないサイトは散見される。こういった情報を見た飼い主の中には、
必要以上に不安が煽られ神経質になり過ぎる方や副作用などを過大に考えすぎ
本来やるべき治療を拒否する方などがおり、不利益にしかならないと言わざるを得ない。

こういった現状を打開するため”適切なニュアンスを持って”
正しい知識の普及にも努めていきたいと考えている。
仕事のうえでの醍醐味は、動物が元気になった時、
特に諦めかけた命を救ってあげられた時はもちろんですが、
救えなかった場合でもオーナーが心から満足した表情で「ありがとう」と
言って貰えた時は本当にやっていて良かったと感じます。

一次診療病院であるため、設備等の関係でどうしてもやれることに限りはありますが、
その中でも極力最新の技術などを取り入れ、望まれる範囲で出来る限りの医療を
提供できるような地域に密着した病院を目指している。