結婚式を挙げる人の中には、親族のみや身内のみを招待して、少人数の結婚式を挙げる人もいますよね。気の知れたお互いの親族のみの結婚式は、アットホームでとても素敵な雰囲気です。
そんな中で行う「新郎謝辞」。通常の結婚式とは内容を変えた方がいいのか、どのような文章にしたら良いのか、悩んでいる新郎も多いのではないでしょうか?
そこで今回は、
など、親族のみ・身内のみの少人数結婚式での文例や文章を作るポイントをご紹介していきます。
少人数結婚式を挙げる新郎は、ぜひチェックしてみてくださいね。
新郎謝辞の構成!親族のみの結婚式の場合は?
親族のみの結婚式での新郎謝辞の構成は、基本的には一般的な結婚式の構成と変わりません。ただ、参列しているゲストの顔ぶれや人数が通常の結婚式よりも少ないため、それぞれの構成に時間をかけて話すことができるのが特徴です。
新郎謝辞の一般的な構成はこのようになります。
- 挨拶
- 参列ゲストへの御礼
- 本題
- 今後のお願い
- 結びの言葉
この構成の中の「挨拶」「お願い」「結び」で話す内容は、ある程度決まった文章があり、一般的な結婚式と話す内容は変わらないと思います。
ただ、「参列ゲストへの御礼」「本題」の部分は、ゲストの顔ぶれや人数が通常の結婚式よりも少ない分、より来てくれたゲストにフォーカスして話すことができます。
「少人数の結婚式」と言っても、お互いの両親だけを招待している〜6名ほどの結婚式なのか、親戚まで招待している〜40名ほどの結婚式なのかによっても、新郎謝辞で話す内容やエピソードは変わってきます。
人数が少なければ少ないほど、1人1人に対して感謝の気持ちや御礼を具体的に伝えることができますし、共通のエピソードなども多くなるはずです。
また、新婦側の親族にも改めて結婚することに対しての決意をしっかりと伝えることができ、相手側の親族も喜んでくれるはずですよ。
ここからはエピソードや例文もご紹介していくので、ぜひ考えてみてくださいね。
親族のみの披露宴ならエピソードを入れるのがおすすめ
親族のみの披露宴を行う場合の新郎謝辞では、親族に関わる様々なエピソードを謝辞に盛り込むのがおすすめです。自分たちを小さい頃から知ってくれている親族が集まってくれているので、懐かしい話に気持ちが盛り上がることは間違いありません。
また、新婦側の親族も、これから家族になる新郎の幼い頃のエピソードや、親族の思い出を聞くことができるのは微笑ましく、喜ばしいことだと思いますよ。
ただ思い出そうとすると難しいと思うので、幼い頃の写真などを見返しながら時系列にエピソードを思い出し、まとめていくのがおすすめです。ぜひ思い出してみてくださいね。
▼幼少期のエピソード
- 親族にたくさん遊んでもらった
- 身体が弱くよく看病してもらった
- 学校生活の思い出
- 夏休みの思い出
など
▼反抗期のエピソード
- 親にひどい事を言ってしまった
- 親に素直になれなかった
- 家出をして心配をかけてしまった
- 本当は嬉しかったことの感謝の気持ち
など
▼社会人になってからのエピソード
- ひとり暮らしの大変さを実感した
- 仕送りしてくれたことの感謝
- 実家の料理が好きだと感じた
など
▼その他家族行事などのエピソード
- お正月に親族で集まるのが楽しみだった
- いろんなところに連れて行ってくれた
- 恒例の家族行事は友達に羨ましがられた
など
新郎の謝辞|親族のみの結婚式での例文【全文紹介】
引用元:Instagram-@cheztoya
親族のみの結婚式での新郎謝辞。「親族だから気軽に話せそう」という安心の気持ちがある反面、親族のみの少人数の結婚式だからこそ、1人1人にしっかり感謝の気持ちを届けることができる新郎謝辞にできたら素敵ですよね。
ここでは、カジュアルな文章からしっかりとした文章まで例文をご紹介していくので、自分たちの結婚式の顔ぶれに合う例文をチェックしてみてくださいね。
例文1
本日はおいそがしい中、私たちふたりの結婚式にお集まりいただきまして、誠にありがとうございます。
ここにいらっしゃる皆様は、私たちふたりにとって、とても大切な方々ばかりです。そんな大切な方々に見守られ、結婚式を挙げることができ、心から嬉しく思っております。
両親はじめ、親族の皆様には、小さい頃からたくさんの愛情を注いでいただきましたね。
夏休みは決まって旅行に連れて行ってくれたり、庭でバーベキューをしたり、キャンプに行ったり…
友達からも「いつもいろんなところへ出かけていて楽しそうだね」と言われることが、幼いながらに私の誇りであり、自慢の家族でした。
また、親戚の皆様にたまに会える機会はとても楽しみで、たくさん遊んでいた事を今でも思い出します。年に一度、お正月に集まる機会がとても楽しみでした。これからも変わらず、お会いできたら嬉しいです。
これからは●●さんと一緒に笑顔のたえない幸せな家庭を築いていきたいと思っております。
そして私がしてもらったように、たくさんの愛情を家族に注いでいきたいと思います。
●●さんのご親族の皆様、これからは家族として、どうぞよろしくお願いいたします。
まだまだ未熟なふたりですが、末長くよろしくお願いいたします。
以上をもちまして、私からの挨拶とさせていただきます。
本日は誠にありがとうございました。
例文2
本日はご多用のところお集まりいただきまして、誠にありがとうございます。
また、ご遠方よりお越しいただいた親族の皆様にも心から御礼申し上げます。
今日こうして結婚式を迎え、夫婦となることができたのは、私たちを幼い頃から見守っていてくださった皆様のおかげと、心から感謝しております。
私は幼い頃から、おてんばでわがままで(ご自身の性格)…たくさんご心配とご迷惑をおかけしました。
両親は私に何不自由ない生活を与えてくれました。
そして希望した大学に進学させてもらい、そこで学んだ事を活かして就いた仕事をきっかけに、●●さんとのご縁にも恵まれました。今の私があるのは、両親のおかげと、心から感謝しております。
そして、●●さんのご両親は、初めてお会いした時から、私を温かく迎え入れてくださいました。
最初はとても緊張していたのですが、すぐに打ち解けることができ、温かい気持ちになった事を覚えております。本当にありがとうございます。
今日、晴れて結婚式を迎え、夫婦となった訳ですが、まだまだ未熟なふたりです。
これからは両親を見習い、温かい家庭を築いて行けるよう精進していきます。
これからも私たちふたりを見守っていただけたら幸いです。
本日は本当にありがとうございました。
例文3
本日は私たちふたりのためにお集まりいただきまして、誠にありがとうございます。
私たちが心から信頼する親族の皆様から、たくさんのお祝いの言葉をいただきましたこと、深く御礼申し上げます。
本日こうして、結婚式を迎えることができたのも、私たちを小さい頃から、温かく、ときには厳しく見守ってくださった皆様のおかげと、心から感謝しております。
これからは私たちふたりで力を合わせ、温かく幸せな家庭を築いていきたいと思っております。
ただ、まだまだ未熟なふたりですので、これからも皆様にご指導、ご鞭撻をいただけましたら幸いに思います。
結びとなりますが、今日ここにいる親族の皆様のご健勝とご多幸を心からお祈り申し上げ、私からの挨拶とさせていただきます。本日は誠にありがとうございました。
新郎の謝辞!親族のみの結婚式での注意点は?
アットホームな雰囲気で、あまり緊張する事なく過ごすことができそうな親族のみの結婚式ですが、そんな中での新郎謝辞でも、気をつけたい注意点がいくつかあるので、目を通してみてくださいね。
雰囲気や場作りに気をつける
親族のみ・少人数の結婚式に多いのが「司会者がいない」というケースです。司会者がいないと、新郎謝辞に入る際に雰囲気を切り替えるのが難しいかと思います。
- 食事をしていたテーブルから少し離れた場所に新郎新婦ふたりで立つ
- 会場のスタッフに結びの進行に入る事をアナウンスしてもらうよう頼む
- 「少しお時間をいただいてもよろしいでしょうか」と謝辞の前に一声かける
など、新郎謝辞に入る前に少しだけ工夫をして、結びに向かう雰囲気を作ってみてくださいね。
忌み言葉やNGワードに注意する
新郎謝辞を述べる際、親族のみの結婚式で特に注意したいのは「忌み言葉」や「NGワード」です。これは、晴れの日に相応しくない不吉なことや、縁起が悪いことを連想させてしまう言葉のことで、結婚式の場では使わない方が良いとされています。
特に親族のみの結婚式の場合、しきたりや風習を重んじる親族がいるケースもあるので、特に注意が必要です。文章を書き起こす際に、下記の言葉を使ってしまっていないかチェックしてみてくださいね。
- 不吉・不幸なことを連想させる言葉
忙しい、終わり、終わる、最後、落ちる、欠ける、枯れる、割れる、消える、壊す、崩れる、去る、散る、死ぬ、絶える、捨てる、流す、無くす、亡くなる、冷える、滅ぶ、病む、破る - 「別れ」を連想させる言葉
終わる、切る、切れる、裂ける、捨てる、逃げる、離れる、滅びる、戻る、別れる、破る、割る、離婚 - 重ね言葉
重ね重ね、くれぐれも、しばしば、たびたび、たまたま、次々、時々、どんどん、日々、ますます、みるみる、わざわざ
結婚式の場ではこのような
- 別れること、離れること
→「離婚」を連想させてしまう - 繰り返される意味がある重ね言葉
→「再婚」を連想させてしまう
こういった言葉が相応しくないので、親族の前で話をする際は、忌み言葉やNGワードには気をつけて文章を考えてみてくださいね。
親族のみ結婚式での新郎謝辞に使える文例
引用元:Instagram-@petitwedding.matsuyama
親族のみの結婚式を挙げる人たちの中には、もともと親族のみで結婚式をしたいと考えていた人以外に
という事情で、親族のみの結婚式にしたという人もいらっしゃると思います。
そういったケースの場合、新郎謝辞では通常の謝辞に加えてどんなことを話したら良いのか、実際に使える文例をご紹介していきます。
このケースに当てはまる人は、あらかじめ考えていた文章に加えて、このような文章を付け加えてもいいかもしれません。
晩婚の場合
結婚をするご縁がたまたまゆっくりだった場合、結婚式は親族も待ちに待った晴れの日だと思います。長らくお待たせした、心配をかけた、そんな親族に対して感謝の気持ちを込めて、一言添えられると良いでしょう。
▼おすすめの文章
「ここまで遠回りしてきましたが、このたび素敵なご縁に恵まれ、●●さんという最高の伴侶に巡り合い、ようやく本日のよき日を迎えることができました。」
「ご親族の皆様、長いことお待たせしてしまいご心配おかけしたと思いますが、こうして●●さんという人生最良の伴侶に巡り合うことができました。」
コロナに関連する一言
新型コロナウイルス感染拡大の影響を受け、大勢の人が集まる場所や会食は懸念される風潮がまだ残る中、結婚式に来てくれた親族には、「来てくれてありがとう」という気持ちをストレートに伝えたいですよね。
▼おすすめの文章
「本日は大変おいそがしい中、また、このような状況にも関わらず、私たちの結婚式にお集まりいただきまして、誠にありがとうございます。」
「本日はご多用のところ、私たちの結婚式にお集まりいただきありがとうございます。また、このような状況下であっても、私たちが心から信頼する親族の皆様に見守られ、無事結婚式を挙げることができたことを心から嬉しく思っております。」
まとめ
今回は、親族のみ・身内のみの少人数結婚式での新郎謝辞についてご紹介しました。ポイントをまとめると…
- 構成は一般的な新郎謝辞と変えなくてOK
- 親族との思い出やエピソードを盛り込むと良い
- 時系列にエピソードをまとめるのがおすすめ
- 読んでいる親族の範囲に合わせて文章を考える
- 司会者なしの場合は結びの雰囲気作りに気をつける
- 忌み言葉やNGワードを使わないように注意する
- 結婚式を挙げる状況に合わせて謝辞に一言追加する
関わりが深い親族のみで開催される結婚式は、アットホームかつ感謝の気持ちで溢れた素敵な結婚式になると思います。
ぜひこれまでお世話になった感謝の気持ちを込めて、新郎謝辞の内容を考えてみてくださいね。
結婚するタイミングがゆっくりであったり、コロナウイルス感染拡大の状況下での結婚式開催の場合は、通常の新郎謝辞に加えて文章を工夫するとより親族の立場になった文章にすることができますよ。
⇒ケース別で親族のみの結婚式での新郎謝辞の例文をチェックする
素敵な結婚式になる事を祈っています!
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