かつては3歳以上の勝ち抜き戦として開催され、
現在では天皇賞(秋)の前哨戦となっている
『毎日王冠』。
1950年から開催されている同レースでは
GⅠウィナーの馬たちが出走していますが、
どんな馬が勝ってきているのか
知らない人も多いと思います。
そこで今回は
『毎日王冠』とはどんなレースなのか、
傾向や歴代の血統などを
解説していきたいと思います。
毎日王冠とは? 発走時間&賞金について紹介!
毎日王冠は1950年に創設された
3歳以上の競走馬による重賞レースです。
創設当初は勝ち抜き制が
採用されていたんだって!
その為、一度優勝した馬は
以後毎日王冠に出走することが
できなかったのですが、
1955年以降、勝ち抜き制が廃止され、
過去に優勝した馬も出走可能になりました。
1981年からは天皇賞(秋)の
前哨戦となりました。
まずは2018年度のレースをご覧ください。
レース距離が1800mとなっている為、
マイル・中距離路線における
古馬や3歳の実績馬が
秋の初戦として出走することが多いです。
過去の勝ち馬には以下の馬たちがいます。
- サイレンススズカ
- グラスワンダー
- ダイワメジャー
- カレンブラックヒル
- エイシンフラッシュ
- エイシンヒカリ
- リアルスティール
- エアロリット など
秋のGⅠ路線を狙うならば
初戦として狙っているレースといっても
過言ではありません。
毎日王冠はいつ? 発走時間も合わせて紹介
毎日王冠は天皇賞(秋)の
4週間前である
10月上旬にレースが行われます。
過去5レースでは以下の通りに
レースが開催されました。
第69回 | 2018年10月7日 |
第68回 | 2017年10月8日 |
第67回 | 2016年10月9日 |
第66回 | 2015年10月11日 |
第65回 | 2014年10月12日 |
また、レース自体が11Rに行われるので
出走時刻は15時〜16時に行われます。
2018年度は15時45分に発走されました。
毎日王冠の場所や距離は? コース特徴も紹介
毎日王冠は創設当時より
東京競馬場にてレースが行われます。
- 所在地:東京都府中市日吉町1−1
- コース:左回り
コース自体が左回りなので、
レースも当然左回りのレースとなっていて、
距離は1800mです。
距離は創設当初は芝2500mでしたが、
2回の距離変更に伴い、
現在の1800mに変更されました。
最後の直線の途中に高低差2mの急坂がある為
末脚・スピード・瞬発力・スタミナが必要で
差し・追込が非常に有利です。
毎日王冠の優勝賞金はいくら?
毎日王冠はGⅡレースですが
同じGⅡレースや
他のステップアップレースに比べ
賞金は少し高めに設定されています。
1着:6700万円
2着:2700万円
3着:1700万円
4着:1000万円
5着:670万円
(2018年度開催)
同じく優先出走権が与えられる
金鯱賞は、優勝賞金は6200万円です。
対象のGⅠが天皇賞(秋)なので、
優勝賞金も高いものと考えられます。
毎日王冠のレコード・平均タイムを紹介
では毎日王冠の記録を
見ていきましょう!
毎日王冠は第58回(2007年)に
チョウサンが記録した、
1:44.2がレースレコードとなっています。
その時のレースはこちら!
この他、
過去5レースのタイムは以下の通りです。
第69回 | 1:44.5 |
第68回 | 1:45.6 |
第67回 | 1:46.6 |
第66回 | 1:45.6 |
第65回 | 1:45.2 |
平均すると1:45.5となっています。
毎日王冠の傾向は? 騎手や歴代のレースについてご紹介!
ここからは毎日王冠の傾向を
ご紹介していきたいと思います。
過去のレースを振り返り、
どんな馬が勝ちやすいのか、
毎日王冠に強い血統・騎手などいるのか
調べて見ました☆
毎日王冠の傾向! 脚質や血統によって異なる?
過去のレース展開から、
もっとも優勝しているのが多かったのは
差し馬でした。
しかし、これは単勝に限っての話で
複勝を狙う際に抑えないといけないのが
逃げ馬です。
単勝こそ少ないですが、
複勝率は驚異の40%超え!
2014年には人気薄だった逃げ馬
『サンレイレーザー』が
2着に入賞しています。
そのため、差し馬と逃げ馬は
要チェックと言えますね☆
毎日王冠が有利なのは先行馬? それとも逃げ馬?
単勝勝率だけでいけば、
逃げ馬より先行馬の方が勝率は高めです。
しかし、それ以上に差し馬の勝率が高いです。
また、複勝率を見ると
逃げ馬は40%を越えているので、
馬券を予測していく上では
逃げ馬も入れておいたほうが良いでしょう。
毎日王冠に強い産駒とは? 血統も合わせて解説!
東京芝1600m〜1800mのレースは
スピード勝負になりやすいです。
しかしそこそこ距離もあるため、
スタミナも必要となってきます。
そのため、父系にスピード型、
母系でスタミナを補っているような
血統の馬が勝ちやすいと言えます。
そこをふまえると、
ディープインパクト産駒が
圧倒的強さを誇っています。
またそのほかにもスピードが自慢の
サンデーサイレンス系の種牡馬の
相性がとても良さそうで、
フジキセキやダイワメジャーは
要チェックです。
毎日王冠に強い馬年齢は何歳?
毎日王冠は3歳以上の競走馬が出走できる
重賞レースです。
3歳の馬もいれば7歳8歳の馬もいます。
では毎日王冠に強い馬年齢は
何歳なのでしょうか?
過去5年の着順は以下の通りです。
開催年度 | 1着 | 2着 | 3着 |
2018年(第69回) | 4歳 | 3歳 | 4歳 |
2017年(第68回) | 5歳 | 6歳 | 5歳 |
2016年(第67回) | 4歳 | 4歳 | 7歳 |
2015年(第66回) | 4歳 | 6歳 | 4歳 |
2014年(第65回) | 5歳 | 5歳 | 5歳 |
若さからなのか4歳馬の活躍が
目を見張りますね☆
しかし、注意するべきが3歳馬です。
2018年で2着に3歳が入っていますが、
2013年から2017年までは
3着以内に3歳馬は入りませんでした。
しかし、2010年から2012年を見ると
3着以内に入った3歳馬が5頭も!
そこをふまえると
年齢だけで判断するのではなく、
よく吟味をする必要があります。
毎日王冠の強い騎手は誰?
競馬は馬の力だけで
勝敗が決まるスポーツではありません。
その馬たちに騎乗する騎手たちによっても
レース展開は変わってきます。
では毎日王冠を得意とする騎手は
いるのでしょうか?
過去5年の着順は以下の通りです。
開催年度 | 1着騎手 | 2着騎手 | 3着騎手 |
2018年(第69回) | モレイラ | ルメール | 川田将雅 |
2017年(第68回) | デムーロ | 川田将雅 | 田辺裕信 |
2016年(第67回) | 戸崎圭太 | ルメール | 横山典弘 |
2015年(第66回) | 武豊 | 四位洋文 | 蛯名正義 |
2014年(第65回) | 武豊 | 田辺裕信 | 北村宏司 |
過去5年の結果を見ていくと
武豊騎手が2回優勝しています。
また、優勝はないものの、
ルメール騎手も2着入賞を2回しております。
この2人が出ている時は
注意して見てみた方が良いでしょう。
毎日王冠は外枠と内枠どちらが有利?
馬・騎手と見てきましたが、
枠順も予想するのに重要な要素と言えます。
過去5年の着順を枠別で見てみましょう!
開催年度 | 1着 | 2着 | 3着 |
2018年(第69回) | 6枠 | 4枠 | 1枠 |
2017年(第68回) | 6枠 | 8枠 | 6枠 |
2016年(第67回) | 7枠 | 6枠 | 1枠 |
2015年(第66回) | 8枠 | 4枠 | 5枠 |
2014年(第65回) | 2枠 | 4枠 | 5枠 |
こうして見ると、4枠と6枠が
入賞していますね。
毎日王冠は
差しの勝率が高いレースです。
差しを得意とする馬は
レースでは馬群の中から後ろらへんに
ポジションをとりますので、
中から外にかけての枠の方が
入賞する率も高いということですね☆
毎日王冠歴代のレースを検証! 荒れるってほんと?
競馬はギャンブルなので、
馬券を買って楽しんでいる人にとっては
荒れてくれた方が良かったりします。
(その分予想するのは大変ですが(汗))
そんな毎日王冠はどうなのでしょか?
過去5年の着順を人気別で見てみましょう!
開催年度 | 1着 | 2着 | 3着 |
2018年(第69回) | 1人気 | 3人気 | 6人気 |
2017年(第68回) | 3人気 | 5人気 | 4人気 |
2016年(第67回) | 1人気 | 3人気 | 11人気 |
2015年(第66回) | 1人気 | 4人気 | 7人気 |
2014年(第65回) | 8人気 | 11人気 | 5人気 |
人気が高い馬が入賞していることが
多いようです。
その反面、10番人気以下の馬が
入賞することもあるので
平穏なレースとも大荒れになるとも
言えないレースと言えるでしょう。
まとめ
いかがでしたか?
今回は毎日王冠について
解説していきました。
まとめるとこんな感じです。
- 天皇賞(秋)のトライアルレース
- JRA主催のGⅡで芝1800m、
開催は東京競馬場 - スタミナとスピードが必要
- 差しが優位
- 逃げ馬の複勝率が40%越え
- スピード系の
ディープインパクト産駒強め - 武豊騎手の入賞率高め
東京競馬場の特性上、
スピードだけでなく、
スタミナを要するコースなので
父系にスピード、
母系でスタミナを補っているような
血統の馬が勝ちやすいと言えます。
上記のことを踏まえながら
予想を立てて見るのも良いでしょう。
また、この記事の他に
毎日王冠の過去10年のレース結果を
まとめている記事がありますので
合わせてご紹介します。
⇒毎日王冠の過去10年の成績! レース結果一覧表【動画あり】
ぜひレース予想をする上での
参考にして見てください。