牡馬クラシックの開幕を告げるのが
伝統のG1・皐月賞。
優勝馬の中から、7頭の3冠ホースと
24頭の2冠馬が出ている
3冠レース初戦にして、
世代最強決定戦と言えるレースです。
クラシックで2つ目のタイトルが取れなくとも
テイエムオペラオーやダイワメジャー
ロゴタイプのように古馬となってから
再び花開いた馬も出ています。
未来の日本競馬界のエースを決める戦い
と言っても過言ではない皐月賞の
傾向について、今回は探って行きます。
牡馬3冠路線の中心を担う馬の見分け方は
どこにあるのか?
一緒に見て行きましょう!
皐月賞の傾向! 脚質や血統によって異なる?
競馬場:中山競馬場
距離:芝2000m(内回り)
出走条件:3歳牡馬・牝馬
皐月賞はG1が行われるコースの中では、
最も小さく、直線が短い
中山競馬場で行われます。
直線は310mと短いものの
ゴール前180m~70mにかけて
高さ2.2mの急坂が待ち構えているので
一筋縄にはいかない設定です。
そんな中山競馬場で実施される皐月賞に
適した脚質や血統はあるのでしょうか?
レースは先行馬が有利! 逃げ馬が良いってホント?
まずは中山競馬場で行われた過去10回の
皐月賞優勝馬の脚質を見てみましょう。
- 逃げ…1勝
- 先行(3コーナー5番手前後)…4勝
- 差し(3コーナー10番手前後)…4勝
- 追い込み…1勝
という結果でした。
小回りで直線が短いので、
先行馬が有利なコースに思えますが
勝ち馬10頭のうち、8頭は上がり3Fが
3位以内に入っているので
決め手が必要なレースと言えるでしょう。
小回りで直線が短いのに、逃げ・先行が
圧倒的に有利でない理由としては
- 最後に急坂が待ち構えている
- 若駒なので折り合いを欠いて
前に行ってしまう馬がいる - 短距離路線から来た快速馬が
出走することがある
といった理由が考えられます。
中山向きの機動性・柔軟性と決め手を
併せ持った馬を探したいところです。
レースに強い血統や産駒はあるの?
続いては、皐月賞と相性の良い
血統を探ってみます。
同じく中山競馬場で行われた過去10回の
皐月賞を見てみると
![くま](https://im-cocoon.net/wp-content/uploads/bear.png)
ディープインパクト産駒が
アルアインとディーマジェスティ
![ねこ](https://im-cocoon.net/wp-content/uploads/cat.png)
ネオユニヴァース産駒が
アンライバルドとヴィクトワールピサ
で2勝ずつ挙げています。
東京開催も入れればステイゴールドも
オルフェーヴル、ゴールドシップと
2頭の優勝馬を出しています。
他にもオルフェーヴル産駒のエポカドーロや
フジキセキ産駒のイスラボニータなども
優勝していて過去10回のうち8頭が
父サンデーサイレンス系が勝利しています。
クラシックを意識した配合のサンデー系から
というのが皐月賞のセオリーと言えそうです。
レースに強い馬年齢は何歳?
皐月賞は3歳限定のレースなので
他の年齢の出走はありません。
ですので、優勝馬はすべて3歳となります。
また、牝馬の出走数自体が少ないレースとあって
優勝は1948年以来出ていません。
過去10年を見てみると関東馬5勝
関西馬5勝と他のG1と比べて
関東馬が健闘しています。
臨戦過程の良い関東馬に
注意しておきたいレースです。
皐月賞は有利枠があるってホント?
続いては、皐月賞に有利な枠があるのか
検証してみましょう。
中山競馬場で行われた過去10回の
皐月賞の枠番別の3着以内数は
- 1枠(1.1.0)
- 2枠(1.2.0)
- 3枠(1.1.1)
- 4枠(2.1.1)
- 5枠(0.1.3)
- 6枠(1.0.3)
- 7枠(2.2.1)
- 8枠(2.2.1)
一見、外枠が有利に見えますが
18頭立ての場合、7枠と8枠は
3頭ずつになるので、
出走頭数に対する割合で考えると
![](https://im-cocoon.net/wp-content/uploads/doya.png)
枠の差は無い!
と言えるでしょう。
皐月賞は荒れる? 歴代のレースを検証!
次は皐月賞の配当面を見て行きます。
過去10回の中山競馬場で行われた皐月賞の
1番人気の成績は(2.1.1.6)。
数あるG1の中でも1番人気の信頼度が
かなり低いレースと言えます。
しかし、3冠レースの初戦で各馬の力関係が
ハッキリしていないので混戦の年が多く、
忘れた頃に大荒れになるレースです。
例えば、、、
■2017年皐月賞
着順 | 枠番 | 馬番 | 馬名 | 性齢 | 単勝 | 人 気 |
1 | 6 | 11 | アルアイン | 牡3 | 22.4 | 9 |
2 | 4 | 7 | ペルシアンナイト | 牡3 | 8.1 | 4 |
3 | 5 | 10 | ダンビュライト | 牡3 | 56.1 | 12 |
9人気→4人気→12人気の決着で
3連単が106万円オーバー!!
■2002年皐月賞
着順 | 枠番 | 馬番 | 馬名 | 性齢 | 単勝 | 人 気 |
1 | 1 | 2 | ノーリーズン | 牡3 | 115.9 | 15 |
2 | 5 | 9 | タイガーカフェ | 牡3 | 19.2 | 8 |
3 | 6 | 11 | タニノギムレット | 牡3 | 2.6 | 1 |
15人気→8人気→1人気で決まり
馬連5万3000円超え!!
(馬単、3連複、3連単が発売される前)
という事が稀に起きます。とは言え、
これは10年~15年に1回という出来事。
馬連1000円前後の本命サイトが半分
5000円~万馬券の決着が半分
というのが過去10回の結果。
人気馬の信頼度を見極めながら
信頼度が低い場合、レース適性の高そうな
馬から高配当狙いが良さそうです。
皐月賞の強い騎手は誰?
最後に、皐月賞に強い騎手をご紹介しましょう。
皐月賞と言えば
![](https://im-cocoon.net/wp-content/uploads/boy.png)
ミルコ・デムーロ騎手!!
過去10年で2勝、通算4勝の皐月賞男。
ドゥラメンテで1着にゴールする直前に
4本指を立てて首を振ったパフォーマンスが
記憶に残っている人も多いのでは
ないでしょうか。
■2015年皐月賞
他では岩田康誠騎手も過去10年で
2勝を挙げているので好相性です。
また、川田将雅騎手や松山弘平騎手、
和田竜二騎手が中央初G1を飾ったのが
この皐月賞。
第2グループあたりの馬に勢いのある
若手が騎乗している場合に
狙ってみると面白いかもしれません。
まとめ
今回は、牡馬クラシックの初戦・皐月賞の
傾向を見てきました。
- 道中10番手までで進めて
上がり3FをTop3にまとめられる馬 - 父サンデーサイレンス系
- 枠の有利不利は無い
- 1番人気の信頼度は低い
- 人気馬が信頼できなければ、
高配当狙いも可 - デムーロ騎手、岩田騎手が好相性
若手の初G1になることも多い
といったポイントがありました。
G1の中でも、的中が難しい部類に入るのが
皐月賞と言えるでしょう。
だからこそ、当てた時の快感は大きいはず!
この傾向を参考にしながら、
良い配当を狙ってみてください。
こちらの記事では皐月賞の過去10年分の
レース結果をまとめています。
前走レースや皐月賞のレース動画も
掲載していますので、
合わせてご覧下さいね。