しなやかな毛をなびかせて歩く姿が
とても優雅なゴールデンレトリバー。
その名のとおりゴールドの毛色を
イメージする方も多いと思いますが、
実際ゴールデンレトリバーには、
いくつか毛色に種類があるのを
ご存知でしょうか?
飼う前に毛色の種類や特徴を知って
おくことで、一番自分の要望に合った
ゴールデンレトリバーを、
見つけることができますよ。
そこで今回はゴールデンレトリバーの
色の種類について詳しくご紹介します。
カラー別の性格や特徴も解説します
ので、ぜひ参考にしてくださいね。
ゴールデンレトリバーの3つの毛色の種類とは?
ゴールデンレトリバーとは
元々イギリス原産の大型犬種で、
大型犬でありながら穏やかで温厚、
心優しく聡明な性格をしているのが
特徴です。
またその賢くて忠実な性格から
ペットとしてだけでなく、
警察犬や盲導犬、またセラピー犬
としても大活躍している犬種です。
そんなゴールデンレトリバーの特徴
とも言っていいのが、
あの美麗に輝く黄金色の毛。
その名の通り、きれいなゴールドの
毛をなびかせて歩く姿はとても優雅
ですよね。
ただそんなゴールデンレトリバーにも、
たまに白っぽいゴールデンレトリバー
や黒いゴールデンレトリバーを見る
ことはありませんか?
ここで3つの毛色の種類の特徴と、
性格の違いや値段の違いについても
ご紹介します。
1.ゴールド
日本国内で多く見かける
ゴールデンレトリバーの大半は、
ライトゴールドや赤茶色のなど、
濃淡の差はあるにせよ
毛色のゴールド色がしっかりと
していますよね。
きらきらと輝くゴールドの長い
飾り毛が風になびく姿は、
とても優雅な姿をしています。
ゴールデンレトリバーの性格は、
基本的にはとても温厚で優しく、
陽気で人懐っこい犬種です。
飼い主と遊ぶのはもちろん、頭が
良く物覚えも大変良い犬種なので、
その賢くて忠実な性格から
ペットとしてだけでなく、
警察犬や盲導犬、またセラピー犬
などとしても大活躍しています。
ゴールド色のゴールデンレトリーバー
はペットショップでの販売やブリーダー
も多く、その相場は10万円~30万円
とされています。
2.ホワイト
ゴールデンレトリバーには、
ホワイトやクリームの毛色をした
ゴールデンレトリバーもいます。
日本ではゴールドに比べて頭数は
少ないですが、愛犬家も多くおり、
こちらも人気の毛色です。
生まれたときはかなり白っぽいですが、
成犬なるにつれクリームががってくる
ことも珍しくありません。
性格は一般的なゴールドと比較すると、
性格はややおっとりとして優しいと
いわれています。
ただ基本的なゴールデンレトリバーの
陽気で活発な性格は変わらず、
人に忠実で一緒に遊んだり行動する
ことが大好きです。
そんなホワイト色のゴールデンレトリバー
はゴールドの毛色のゴールデンレトリバー
に比べて日本では頭数が少なく、
ペットショップ等ではほとんど
購入することができません。
価格の相場もゴールドに比べると
高めの傾向にあり、
専門のブリーダー等から購入場合は
30万円~60万円程が一般的です。
3.黒
黒色のゴールデンレトリバーをみた!
という方もいるかもしれませんが、
黒色の毛をしたレトリバーは
ゴールデンレトリバーではなく、
フラットコーテッドレトリバーです。
黒色だけでなく、レバー色の毛色
をしている子もいます。
フラットコーテッドレトリバーは
ゴールデンレトリバーよりも胸幅
や腰幅がなく細身で、やや小さめ
なのが特徴です。
ただ筋肉はしっかりとついていて、
より軽快に優雅な印象のある犬種
でもあります。
ファンの間で「ピーターパン」のあだ名が
つくほど、ゴールデンレトリバーよりも
やんちゃで天真爛漫な性格をしています。
日本ではフラットコーテッドレトリバー
はゴールデンレトリバー程多く飼われて
はいませんが、
近年人気の大型犬種で見かけることも
多いですよね。
ただホワイト色のゴールデンと同じく
日本国内の一般的なペットショップ
ではあまり見かけることがないので、
購入は専門ブリーダーが一般的です。
フラットコーテッドレトリバーの価格
の相場は入手先や血統にもよりますが、
20万円~30万円前後となっています。
ゴールデンレトリバーの2つの種類の特徴とは?
実はゴールデンレトリーバーには、
イギリス系とアメリカ系の2種類が
いて、ぞれぞれ血統が異なります。
毛色の違いでいうと、
- ゴールドや赤茶色の毛色…アメリカ系
- ホワイトやクリームの毛色…イギリス系
となり、先ほどお話したとおり
これにより多少の性格の差と、
値段の違いも見られます。
ここでそれぞれの特徴について
さらに詳しくご紹介します。
1.アメリカ系
元々のルーツには様々な説がありますが、
一般的にはイギリスから渡ったあとに
独自に品種改良を重ねられたことで
生まれたといわれているのが、
アメリカ系の米国ゴールデンレトリバー
です。
アメリカ系のゴールデンレトリーバーは
毛色はその名の通りゴールドや赤茶色、
イギリス系のゴールデンレトリバー
よりも濃い色をしているのが特徴です。
また比較的スレンダーな体型をしており、
マズルがスッと細長い顔をしています。
日本で見かけるゴールデンレトリーバー
の多くはアメリカ系だといわれており、
ゴールデンレトリバーと言えばこの毛色
を思い浮かべる方も少なくないでしょう。
アメリカ系のゴールデンレトリーバーは
ペットショップでの販売やブリーダー
も多く日本では人気の毛色で、
相場は10万円~30万円とされています。
2.イギリス系
白い毛色のゴールデンレトリーバーは、
イギリス原種の血統がそのまま残る
イギリス系のイギリス原産ゴールデンレトリバー
です。
ホワイトやクリーム色といった、
アメリカ系の米国ゴールデンレトリバー
よりも薄い毛色をしているのが特徴です。
毛は短めでウェーブがかっており、
1本1本が硬め、
また米国系のゴールデンレトリーバー
よりもマズルが短く、真っ黒な鼻と瞳
を持っており、大きさも米国系と
比べるとがっしりとした印象です。
そんなイギリス系のゴールデンレトリバー
はアメリカ系のゴールデンレトリバーに
比べて日本では頭数が少なく、
ペットショップ等ではほとんど
購入することができません。
価格の相場もアメリカ系に比べると
高めの傾向にあり、
専門のブリーダー等から購入場合は
30万円~60万円程が一般的です。
ゴールデンレトリバーの寿命は毛色や種類によって異なる?
ゴールデンレトリーバーのような
大型犬は、小型犬よりも平均寿命
が短いことは知られていますよね。
ゴールデンレトリーバーの平均寿命は、
個体差はありますが11才~13才程度
といわれています。
ただアメリカ系とイギリス系の種類の
違いは寿命には特に関係なく、
どちらが長生きで元気などとの
明確な違いはないとされています。
ゴールデンレトリバーの色が変わる!退色することもあるの?
ゴールデンレトリバーの毛色の特徴
についてお話してきましたが、
実はゴールデンレトリバーは
子犬の頃と成犬では、
毛色に変化が見られます。
アメリカ系のゴールデンレトリバーも
イギリス系のゴールデンレトリバーも
子犬の頃は色はやや薄めです。
もちろん個体差はあるものの、
子犬の頃は色が白っぽくても、
大きくなるにつれゴールドが強く
なっていったり、
イギリス系ではクリーム色が濃く
なっていくこともよくあります。
また年齢とともに色が薄くなる
ことももちろんあります。
中には子犬の頃と変わらない毛色の
子もいますが、
決して子犬の頃の毛色のまま
大人になるわけではないのです。
私自身も幼い頃からアメリカ系の
ゴールデンレトリバーと過ごし
現在は3代目のゴールデンレトリバー
と共に暮らしていますが、
1匹は子犬の頃は真っ白だったのに
大人になるにつれ濃いゴールドに、
もう1匹は子犬の頃からクリーム色で、
成犬になっても余り濃くはならず
薄茶色の毛色のままでした。
個体差があるので、もし毛色にすごく
こだわるなら専門のブリーダーさんから、
祖先のわんちゃんの毛色がわかる子犬
を購入するのがおすすめです。
ゴールデンレトリバーを飼育する際の注意事項とは?
ゴールデンレトリバーを飼育する際
には、特に下記の事に注意する必要
があります。
- 子犬の頃からの正しいしつけ
- 毎日朝晩1時間程度の運動
- 定期的なトリミング
- 体重管理
- 先天性やかかりやすい病気
とても優しく、攻撃性もほとんどない
ゴールデンレトリバーとはいえ、
しつけの仕方が悪ければ、問題行動
が多くなるのは当たり前です。
また子犬の頃はかなりのやんちゃで、
家の中の家具を壊したり、衣服を
噛みちぎったりなんてこともあります。
成犬になるにつれそのような行動は
ほとんどなくなりますが、
しつけがしっかりと出来ていないと
陽気で運動好き、人懐っこいという
性格が災いして、
わんちゃん同士のトラブルに繋がったり、
悪気はなくてもその大きな体で家族や
他人を傷付けてしまうこともあります。
体が大きくなってもいつまでも子供
のような性格なので、
家族や遊んでくれそうな人を見つけると
『遊んで遊んで』と飛びかかってしまう
こともしばしば。
当の本人は遊びのつもりでも、
大きな体で急に人に飛びかかってしまい
大人や子供が倒れてしまうトラブルも、
少なからず起こっています。
これはゴールデンレトリバーだから
ということではなく、どの犬種でも
同じことですが、
元々穏やかな性格をしている犬種でも、
しつけが悪ければ問題行動が多くなる
のは当たり前です。
このような行動を起こさないためには
子犬の頃に節度をわきまえれる行動を
しつけるのが一番。
特にゴールデンレトリバーは大型犬で
陽気な性格をしているので、
その分正しいしつけを行うことが
大切です。
もちろん成犬になったらダメという訳
ではなく、賢さ及び忠誠心を兼ね備え
ているゴールデンレトリバーは一般的
にはしつけもしやすく、
成犬になってもいくらでも
しつけることは可能です。
子犬の頃はかなりやんちゃですが、
基本的には賢く心優しい犬種なので、
繰り返し理解させてきちんとしたしつけ
をし、お利口に育ててあげましょう。
とっても賢いゴールデンレトリバーの
動画を見つけましたので、
載せておきますね。
飼い主さんの言うことを聞いて
賢い性格なのが伝わってきます。
先天性やかかりやすい病気にも注意
またゴールデンレトリバーは、
股関節形成不全を発症しやすい
犬種としても知られています。
他にも皮膚炎や外耳炎にかかりやすく、
さらに早食いが災いして胃捻転を
引き起こしやすい犬種でもあるので
その辺も注意が必要です。
動物病院での定期的な健康診断を
受けることはもちろん、
日々これらの病気に気をつけて
健康的な生活を心がけましょう。
まとめ
いかがでしたか?
今回はゴールデンレトリバーの毛色
の種類や、性格や特徴についても
詳しくご紹介してきました。
ゴールデンレトリバーの毛色の種類&性格特徴まとめ
- 毛色はゴールド系とホワイト系の2種類
・ゴールドや赤茶色の毛色…アメリカ系
・ホワイトやクリームの毛色…イギリス系 - ゴールドのアメリカ系ゴールデンの
値段相場は10万円~30万円 - ホワイトのイギリス系ゴールデンの
値段相場は30万円~60万円 - イギリス系ゴールデンの方がやや
穏やかな性格といわれている - 平均寿命は変わらない
- どちらも毛色は変わることがある
- 飼育する際は、正しいしつけや
遺伝的な病気には特に注意する
どの毛色のゴールデンレトリバーも
大きく性格に差はありませんが、
飼う前に毛色の種類や特徴を知って
おくことで、一番自分の要望に
合ったゴールデンレトリバーを、
見つけることができますよね。
ただどの毛色のゴールデンレトリバー
もその聡明な性格はとても頼もしく、
飼い主にとってかけがえのない存在に
なってくれる素晴らしい犬種です。
初めて大型犬を飼う方はもちろん、
多頭飼いや小さな子供がいる家庭でも
馴染みやすく、比較的飼いやすい犬種
といえるでしょう。
ただ正しいしつけや運動量も多いので、
飼う際はわんちゃんの生涯をしっかりと
考えて飼うようにしましょうね。
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