競走馬の年齢の数え方! 年齢ごとに出られるレースは違う?

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競走馬の年齢について、気にしたことは
ありますか?

競馬の情報を見ていると、
「当歳」や「古馬」という言葉を目にする
機会もあると思いますが、
意味をご存知でしょうか?

当歳も古馬も競走馬の年齢に関する
言葉なのですが、意味がわかるようで
きちんと知らないという方も多いと思います。

そこで、今回は競走馬の年齢の数え方について
ご紹介していきたいと思います。

くま

人間でいう何歳ぐらいで
デビューするのか?

いぬ

あのベテランホースは
人間だと何歳ぐらい?

そんな疑問を解決していきましょう!

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競走馬の年齢は生まれた年を0歳と数える

競走馬の年齢は誕生日ベースではなく、
年明けごとに加算されていきます。

生まれた年を0歳と数え、翌年の1月1日から
1年間は1歳、次の年は2歳という風に
数えていきます。

また、0歳の馬のことを

当歳

と呼び、世界では珍しく当歳のセリが
盛んなのも日本ならではの風潮です。

かつては、生まれた年を1歳とし
人間の数え年と同じように表記していましたが
国際的な表記に合わせるため、2001年から
現在の表記となっています。

競走馬の年齢制限は12歳ぐらいまで! 年齢ごとのレースとは?

JRAの場合、調教師には定年があり70歳までしか
仕事ができませんが、競走馬の場合はどうでしょう?

現在ではデビューは2歳6月となり、
3歳の春までは、同い年の馬たちと争います。

その後は、年長の馬たちと混じって
走ることになるのですが、競走馬としての
年齢制限はないので、健康であれば
いつまでも現役生活を続けることができます。

■JRA所属馬の最高齢記録

最高齢出走ミスタートウジン15歳
最高齢勝利
*2頭とも障害
ロードフラッグ
スマートギア
12歳
最高齢重賞勝利アサカデフィート
トウカイトリック
10歳
最高齢G1勝利カンパニー8歳

■地方所属馬の最高齢記録

最高齢出走クラベストダンサー18歳
最高齢勝利オースミレパード16歳

というように、高齢でも活躍している
馬も存在しています。

トウカイトリックはディープインパクトと
同期で3度同じレースに出走していますが、
晩年にはディープ産駒とも一緒に走りました。

10歳になってくると、周りの見る目も変わるのか
活躍すると温かい声援を受けるようになり

中年の星!

という言われ方をする事も多いのが
高齢馬の特徴です。

クラシックレースに出走できるのは3歳

競馬界にはクラシックと言われる
一緒に一度だけ出走できるレースがあります。

クラシック競走

皐月賞・日本ダービー・菊花賞
桜花賞・オークス

この5つのレースに出走できるのは
3歳馬のみで、皐月賞、ダービー、菊花賞は
牡馬と牝馬、桜花賞とオークスは牝馬だけ
出走可能なレース。

人間で例えるなら、

春夏の甲子園大会

のように、そこに向けて若駒たちが
ギリギリの勝負に臨むので、
勝利した馬は、一躍スターダムに
駆けのぼります。

古馬と言われるのは4歳

3歳のクラシック世代より上の
4歳以上の馬たちのことを
「古馬(こば)」と呼びます。

人間で例えると、学生生活を終えた
社会人といった感じでしょうか。

馬それぞれの個性が際立ってきて
距離適性などが顕著に出てくるのが
古馬になってからの競走馬です。

競走馬の活躍できるのは4~6歳がピーク

馬の成長のタイプをザックリと分類すると

  • 早熟…若いうちから活躍し完成が早い
  • 標準…徐々に成長し古馬になったぐらいに完成
  • 晩成…年を経るにつれ、どんどん成長していく

完成する時期に合わせ、こういった風に
分かれてきます。

早熟の馬の場合は、2歳や3歳でピークを
迎えることもありますが、一般的には
古馬になった4歳から6歳にかけてが充実期

人間でいう働き盛りの時期といった感じで、
心身共に成長していきます。

天高く馬肥ゆる秋

という言葉ではありませんが、夏を経て
秋に才能が開花することも多く見られるので
晩成タイプの馬ならば、秋初戦でどれくらい
成長してきたかは注目ポイントです。

競走馬の年齢! 人間でいうと何歳くらい?

先ほどから、何度か「人間でいう」という
言い方をしてきましたが、競走馬の年齢を
人間に置き換えるとどうなるのでしょうか?

昔は「馬齢×4歳」で人間の年齢とほぼ同じ
と言われていましたが、現在では違った
数え方が一般的です。

成長の早い若駒の時期は

  • 1歳→人間の6歳(小学校入学)
  • 2歳→人間の13歳(中学校入学)
  • 3歳→人間の17歳(高校生)

と一足飛びで成長していき、
古馬になると

  • 4歳→人間の20歳(成人)
  • 5歳以上→10+馬齢×5

といった数字が、人間の年齢に馬齢を
置き換える時にポピュラーです。

ただ、この計算だと6歳馬が25歳、
8歳馬が30歳という計算なので
かなり早いうちに衰えが出ることになります。

8歳でJRAのG1を勝った馬が1頭しか
いない事を考えると8歳馬はアラフォー
ぐらいの認識。6歳~7歳は30代といった方が
しっくりくるかもしれません。

レースの格で言うと、
朝日杯フューチュリティステークスや
阪神ジュベナイルフィリーズは全中。

クラシックはインターハイ。
古馬G1は、日本選手権やプロリーグ
といった感じで見るとわかりやすいでしょうか?

まとめ

今回は、競走馬の年齢の数え方について
ご紹介していきました。

  • 生まれた時を0歳として、年が明けると1歳加算
  • クラシックは3歳馬しか出走できない
  • レースに出る年齢の上限はない
  • 4歳~6歳に競走馬は完成することが多い

といった内容でした。

馬柱の年齢を人間に置き換えてみると
また違った馬の個性が見えてくるかも
しれません。

馬柱の馬齢を見て、どんな人が
競っているのか想像してみると
また別の競馬の楽しみ方ができそうですね。