ダートの女王決定戦
JBCレディスクラシック。
国内唯一の牝馬限定ダートG1(Jpn1)として
その路線の馬の大きな目標となっています。
1日にG1(Jpn1)が3レースに行われる
JBCの中で、最初に出走する
JBCレディスクラシック。
このレースを的中させたら、
その後のJBCスプリント、JBCクラシックに
弾みがつくはず!?
歴史がまだ7回、さらに持ち回り開催と
データが少ないJBCレディスクラシックですが
好走馬の傾向などはあるのでしょうか?
歴代のレースを分析しながら、
ダート女王を見抜くポイントを探っていきます。
JBCレディスクラシックの傾向! 脚質や血統によって異なる?
競馬場:持ち回り
距離:1800m前後
出走条件:3歳以上牝馬
開催場所が年によって違うため
それに伴い、距離が変わる場合があります。
JBCレディスクラシックの過去の
開催競馬場と距離は、下記の通りです。
年 | 競馬場 | 距離 |
2011年 | 大井 | 1800m |
2012年 | 川崎 | 1600m |
2013年 | 金沢 | 1500m |
2014年 | 盛岡 | 1800m |
2015年 | 大井 | 1800m |
2016年 | 川崎 | 1600m |
2017年 | 大井 | 1800m |
というように、設定が違うので
傾向が見えにくいのが
JBCで行われるレース全体の
特徴と言えるでしょう。
まずは、JBCレディスクラシックに
有利な脚質や血統を見てみましょう。
スローペースのレースは逃げ馬が有利ってほんと?
過去7回のJBCレディスクラシックの
優勝馬はすべて道中8番手以内で
進めていた馬たち。
逃げ、先行馬が圧倒的に有利に
見えますが、注意すべき点があります。
2017年の条件だと、JBCレディスクラシックに
出走できるJRA所属馬は7頭まで。
残りの馬は地方所属の馬となります。
交流重賞全般に言えることですが、
地方所属の馬は、トップクラスの数頭を除き
中央馬のペースについていけない事が
ほとんど。
その結果、JRA所属の差し・追い込み馬が
先行しているようなポジションになる
ことがあります。
過去の勝ち馬はすべて、
上がり3ハロンのタイムが
1位か2位の馬ばかりですので、
決めてのある馬には注目したいレースです。
ちなみに、普段は後ろから行く馬が、
好位に付けられるという事は、
ペースが遅い証拠でもあります。
スローペースの場合は、前につけた馬に
余力が残っているため
逃げ馬有利!
という風に言われます。
JBCレディスクラシックでは
逃げ馬がまだ優勝していませんが、
逃げ馬にまったく出番がない
レースでは無いと言えるでしょう。
レースに強い血統は? 産駒も合わせて解説!
JBCレディスクラシックに強い
血統を探ってみましょう。
7回の開催の中で、連覇した馬が2頭。
勝ち馬は5頭しか出ていませんので
複数の優勝馬を出した種牡馬もいません。
しかし、ゴールドアリュール、スズカマンボ、
フジキセキと3頭のサンデーサイレンスの
後継種牡馬が優勝馬を出しています。
最近の大レースの特徴でもありますが、
まずはサンデーサイレンス系を父に持つ馬から
チェックしていくのが賢明と言えます。
レースに強い馬年齢は何歳?
JBCレディスクラシックの
優勝馬の年齢を見てみると
5歳馬4勝、4歳馬2勝、3歳馬1勝
という結果となります。
熟女やギャルには厳しく
アラサー前後が強いという
イメージでしょうか??
JBCレディスクラシックは内枠有利と言われるのはなぜ?
JBCレディスクラシックでは、
2枠が3勝2着1回3着1回、
と好成績を収めています。
他にも1枠に入った
6番人気や10番人気の馬が
3着に突っ込んでいたりと、
内枠有利な傾向が見て取れます。
1枠の馬が3着に突っ込んだのは、
いずれも川崎の1600mで行われた時。
コーナーを6回周る小回りコースなので
内枠で距離ロスなく走れたのが
好成績につながったと考えられます。
小回りコースでの開催の場合は、
ロスなく周れそうな内枠の馬を
チェックしておきたいレースと言えます。
JBCレディスクラシックは荒れる? 歴代のレースを検証!
JBCクラシックは非常に荒れにくい
レースと言うことができます。
JBCの3競走や交流重賞全般に言えますが、
地方競馬場で開催される場合には、
JRA所属馬が7頭までしか出走できません。
つまり、馬券争いに加わりそうな馬が
予め絞りやすいため、大荒れの期待は
まず出来ないレースなのです。
実際、1番人気の成績は、
3勝2着2回3着1回。
馬券に絡まなかったのは去年だけ。
2番人気も2勝2着1回と
安定した成績を残しています。
一方で、JBCクラシックやスプリントより
地方所属馬が馬券に絡む可能性が
高いのもJBCレディスクラシックの特徴。
去年は1着のララベル、3着のラインハート
一昨年は3着馬トーセンラヴィと
2年連続で地方所属馬が馬券に絡んでいます。
去年は少し波乱の決着となりましたが、
基本的には中央馬を1、2着につけ
地方馬は3着までと考えるのが
妥当なレースでしょう。
JBCレディスクラシックの得意な騎手は誰?
JBCレディスクラシックでは、
G1昇格前にミラクルレジェンドで
連覇をしている岩田康誠騎手が、
それを含めて3勝を挙げています。
岩田騎手は、その他にも
2着が2回あるので、このレースを
得意にしている様子です。
その他に、複数勝利を挙げている
騎手はいませんが、注目したいのは
船橋競馬所属の森泰斗騎手。
先ほど紹介した1枠馬の3着は
ともに森騎手の手腕でのもの。
3回の騎乗で3着2回と
騎乗馬がいる場合には、押さえたい騎手です。
まとめ
ダートの女王決定戦
JBCレディスクラシックの傾向を
探ってみましたが、いかがでしたでしょうか?
- 1番人気の信頼度が高い
- 決めてのある馬が強い
- 岩田康誠騎手が好相性
- 森泰斗騎手がいたら、狙い目
といった面はありそうです。
2018年は京都競馬場での開催なので
傾向が変わってきそうな
気配がありますが、
参考にしてみてください。