競馬のオッズの計算はどうするの? 算出方法を徹底解説!

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馬券を買う上で我々競馬ファンが
非常に重要視する要素の一つでもある
『オッズ』ですが、
このオッズの計算方法は複雑で
意外と知らない人の方が多いのでは
ないでしょうか?

また、馬券の種類によっても
この計算の仕方や控除率などは異なるため、
知っているのと知らないのでは
収支を出す上でも大きな差になるのは
事実です。

今回はこのオッズの仕組み
といったものに注目して、
普段何気なく見ている数字の裏側を
説明していきたいと思います。

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競馬のオッズの仕組みをご紹介

出典:http://sp.jra.jp/beginner/index.html

競馬のオッズというのは
大きく分けて4つに分けられており、

  • 予想オッズ
  • 中間オッズ
  • 最終オッズ
  • 確定オッズ

の順で変動していきます。

この中で実際に馬券を買っていく中で
重要となるのが

『中間オッズ』
『最終オッズ』

の2つで、このオッズを見ながら
如何に収支を出していくかを
考えているわけですね。

近年は直前の大口投票などによって
『中間オッズ』と『確定オッズ』との差
度々問題になっていますが、

少なくともこのオッズの『計算式』と
『控除率』について知っておくだけでも
知らない人より有利になるのは確実なため、

今回はその2つを順に説明していきたいと思います。

計算式はどうなっているの?

現在JRAが公表している勝ち馬投票券の
払い戻し計算式は、

(1着馬への投票金額+
勝ち馬以外への投票金額÷勝ち馬の数)÷
各馬券による払い戻し率

となっています。

この計算式だけでは分かりにくいため、
簡単な例を挙げてオッズの計算式を
説明します。

例として、
あるレースに1億円の総売り上げがあり、
その全額を払い戻しに当てるとします。

人気順に以下の売り上げがあった場合、
各金額を総額の1億円で割った数字が
予想オッズとなります。

  • 1番人気 5000万円
  • 2番人気 2000万円
  • 3番人気 1500万円
  • 4番人気 1000万円
  • 5番人気 500万円

この場合の予想オッズは、

  • 1番人気 1億円÷5000万円=2.0倍
  • 2番人気 1億円÷2000万円=5.0倍
  • 3番人気 1億円÷1500万円=6.7倍
  • 4番人気 1億円÷1000万円=10.0倍
  • 5番人気 1億円÷500万円=20.0倍

となるわけですね。

実際にはJRAが控除した分の金額『寺銭』
を引いた金額を分配するのでもう少し低い
オッズになりますが、
基本的な考え方としてはこれで
問題ないと思います。

次は各馬券における『控除率』
について見ていきましょう。

オッズに控除率は関係があるの?

出典:http://www.jra.go.jp/

結論から言うと、
各馬券の控除率がそれぞれ異なるため
オッズにも大きく影響してきます。

現在JRAが公表している各馬券における
払い戻し率は以下のようになっています。

  • 単勝・複勝………………80.00%
  • 枠連・馬連・ワイド……77.50%
  • 馬単・三連複……………75.00%
  • 三連単……………………72.50%
  • WIN5……………………70.00%

勘のいい人はすぐ気づいたと思いますが、

『高額配当の出やすい馬券ほど
払い戻し率が低い』

といった設定となっており、
その分胴元であるJRAの取り分が大きくなる、
といったことになるわけですね。

この控除率に関しては非常に賛否両論が多く
(どちらかと言えば『否』の方が多く)、
ギャンブルという側面で見た場合に
胴元が勝つようにできているといった事実
どうしようもないのかもしれませんが、

今後競馬人気が回復していくに連れて
検討する課題であるのは間違いないと
思っています。

3連単・複勝・ワイドのオッズ計算をご紹介!

オッズの基本的な考え方は
上記で説明しましたが、
ここでは実際の馬券に当てはめて
その計算式を紹介していきたいと思います。

今回は最も当てるのが難しい『3連単』と、
的中させやすい反面オッズが低く
ブレ幅も大きい『複勝・ワイド』
の2つに分けて紹介していきたいと
思います。

3連単のオッズはどう計算される?

出典:http://next5.jra-van.jp/help/2_4_6.html

他の馬券と比べて的中させるのが難しい分
それに比例して配当も大きくなる傾向がある
3連単の馬券ですが、
そのオッズの計算方法とは
どうなっているのでしょうか?

3連単の場合控除率は27.5%となっており、
払い戻し原資は総売り上げの72.5%です。

その中で的中している馬券が
『どれだけの割合を占めているか』

によって、そのオッズは
大きく変わってきます。

仮に全体売り上げの1%の的中
を占めていた場合、
まずその払戻金割合は

(72.5%-1.0%)×95.0%+1.0%=68.86%

となり、
それをオッズに換算すると、

68.86%÷1.0%=6881倍(688,600円)

となるわけですね。

他の馬券より点数が多く、
それに伴って的中確率も低い3連単馬券が
高配当になりやすい要因
こういったところにあるのが
理解いただけたのではないでしょうか?

次は少し特殊な
複勝とワイドの計算式について
紹介していきたいと思います。

複勝やワイド馬券はどう計算される?

出典:http://www.umameshi.com/

他の馬券と比べて最大3通りの的中がある
『複勝』と『ワイド』については、
他の馬券と比べてその計算方法が
やや複雑になっています。

まず最初に複勝の計算方法を説明します。

複勝に賭けられた総売り上げからJRAが
20%控除するのは他の馬券と同じですが、

ここで決定的に違うのが的中馬券に対して
残りの80%を均等配分するのではなく、

『外れた馬券の売り上げを3等分し、
それを的中した3頭の馬券に配分して
均等配分する』

といった形を取ることです。

言葉だけだとイメージし辛いでしょうから、
ここでも例を挙げて説明します。

まず複勝に対する総売り上げが100万円で、
1着馬10万円、2着馬7万円、3着馬3万円
の的中馬券があったとします。

払い戻しの原資は
20%の控除額を引いた80万円で、
不的中分の金額は
『80万-10万-7万-3万』で60万円分となり、
これを3等分した20万円ずつを
的中した3つの馬券に均等配分する
ことになります。

今回の例で計算した場合、

  • 1着馬  (10万+20万)/10万=3.0倍
  • 2着馬  (7万+20万)/7万=3.8倍
  • 3着馬  (3万+20万)/3万=7.6倍

となり、複勝の払戻金額は

1着馬300円、2着馬380円、3着馬760円

となるわけですね。

複勝とワイドのオッズが1.3~1.8といった形で
幅を持たせてあるのはこういった理由があり、

『他の的中馬の人気によって
払い戻し倍率が大きく変わる』

のが特徴と言えるでしょう。

ワイドのオッズは控除率が22.5%で
払い戻し原資が77.5%となりますが、
それ以外の計算式は複勝と全く同じです。

一見非常に複雑に見えますが、
理解してしまうと非常に奥が深いのも
この複勝とワイドの2つの馬券と
言えそうですね。

簡単にオッズ計算できるアプリがある?

個人的にインターネットで
たまたま見つけたアプリなのですが、
『複将軍』といったアプリ
オッズ計算をする上で非常におススメ
しておきたいと思います。

このアプリはJavaScriptにおいて
各馬の『単勝オッズ』から予想確立と
基準オッズを計算するものとなっており、
馬連・馬単・三連複・三連単の
4つの馬券に対応しています。

『基準オッズ』とは
これ以上であれば回収率が100%を超える
と考えられる『理論オッズ』のことで、

当然ながら多少の誤差は発生しますが、
それを差し引いても優秀なアプリ
であることに変わりはありません。

そのオッズにおける馬券の的中率を
間接的に見ることができる『予想確立』を
自動計算してくれるのも非常に参考になり
もし興味のある方は1回利用してみては
いかがでしょうか。

まとめ

普段何気なく目にしていただけのオッズも、
こういった計算式で成り立っていることを
理解しておくだけで
また見え方が変わってくるのは
理解してもらえたのではないでしょうか。

特に複勝・ワイドのオッズにおいては
他の入着馬によってオッズが変動する
といったことを知っているだけでも、
回収率アップには非常に役に立つ知識
だと思います。

初心者の人にはなかなか難しい内容
かもしれませんが、
興味を持ってもらえたら軽く調べるだけでも
もっと競馬が面白くなるのは
間違いないと思います。