馬主の賞金の取り分! 何着までなら賞金は貰えるの?

スポンサーリンク

世界最高の賞金体系と言われている中央競馬。
ジャパンカップや有馬記念に優勝すると
1着賞金は、なんと3億円!!!

夢のような話ですが、オーナーである
馬主が全部貰えるわけではありません。

また、レースで賞金圏内に入れなくとも
様々な手当が用意されているので
多くの馬が出走するだけで
ある程度の金額を稼いで帰ってきます。

今回は、競走馬がレースで生み出す
お金についてご紹介していきます。

賞金の取り分や様々な手当は、
どうなっているのでしょうか?

スポンサーリンク

賞金の配分は馬主が80%・調教師10%・騎手5%・厩務員5%

出典:https://www.youtube.com/

競走馬がレースに出て獲得した賞金は
100%馬主に入るというわけではありません。

  • 馬主…80%
  • 調教師…10%
  • 騎手…5%
  • 厩務員…5%

という割合で分配され、厩舎関係者に
進上金として支払うことになります。

馬主が競馬で獲得できるのは賞金の8割。
調教師は管理馬の賞金の10%+預託料、
厩務員は厩舎からの基本給+賞金の5%
という形になります。

厩舎によっては、厩務員の取り分の一部を
プールして、厩務員同士に差が
出過ぎないように工夫している所もあります。

全競走共通の賞金の仕組みをご紹介

獲得した賞金の行方がわかった所で、
続いては、賞金の仕組みを
ご紹介していきます。

本賞は1着馬から5着馬

1着から5着の馬に対して交付されるのが
“本賞”と呼ばれる賞金です。

クラスによって賞金額は異なりますが、

  • 1着:100
  • 2着:40
  • 3着:25
  • 4着:15
  • 5着:10

という割合で設定されています。

上の動画のように大混戦だと、
ほんのちょっとの差しかないのに、
かなり金額が違ってきますよね。

出走奨励金は6着馬から8着馬

惜しくも掲示板を逃した6着~8着の馬
(重賞の場合は6着~10着)には
“出走奨励金”という賞金が交付されます。

1着の賞金を100とすると

  • 6着:8
  • 7着:7
  • 8着:6
  • 9着:3
  • 10着:2

という割合で設定されています。

ただし、1着とのタイム差が規定を超えると
出走奨励金は交付されないことになっています。

また、古馬が出走可能なG1や
同じく古馬が出走可能な芝1800m以上の
G2レースでは11着以下の馬に対して
“特別出走奨励金”が交付されています。

全ての出走馬には特別出走手当

そして、上位に入るか否かに関わらず
すべての出走馬に交付されるのが
“特別出走手当”というものです。

重賞競走・特別競走

重賞競走431,000円
特別競走422,000円

一般競走

1勝以上の競走418,000円
新馬・未勝利407,000円

この金額をベースに、条件によって、
加算または減産され、金額が決まります。

加算措置
  • 3(4)歳以上の芝1,800m以上の
    平地競走の出走馬
  • 2歳の新馬・未勝利競走の出走馬
  • 障害競走の出走馬
減額措置
  • 1着馬とのタイムが規定の秒数を
    超過した馬
  • 3歳秋季以降の平地競走に出走した
    3歳未勝利馬
  • 5歳以上の平地収得賞金が
    500万円以下の馬(一部)
  • 地方馬・外国馬

特定の競走の賞金の仕組みをご紹介

その他にも、レースの格を維持するためや
国内の馬産を活性化させるために、
様々な奨励金などが用意されています。

最後にレースによって交付額が異なる
金額について紹介します。

距離別出走奨励賞

3歳または4歳以上の芝1,800m以上の
平地競走に出走した1着から10着の馬に対し
“距離別出走奨励賞”が交付されています。

■1着馬の距離別出走奨励賞金額

クラス芝1800m芝1801m~2000m芝2001m~
オープン(重賞以外)120万円240万円360万円
1600万以下120万円240万円360万円
1000万以下120万円240万円360万円
500万以下(特別のみ)60万円120万円180万円

金額の割合は、本賞と出走奨励金と同じ
1着の100に対して、2着:40、3着:25
4着:15、5着:10、6着:8、7着:7
8着:6、9着:3、10着:2となります。

内国産馬所有奨励賞

平地の全レースで1着から5着に入った
内国産馬には、“内国産馬奨励賞”が
交付されています。

内国産馬…日本で生まれた馬

■1着馬の内国産馬奨励賞金額

新馬
2歳150万円
3歳110万円
未勝利
2歳120万円
3歳・春90万円
3歳・夏50万円
3歳・秋30万円
新馬・未勝利以外
G1・Jpn1300万円
その他の重賞150万円
重賞以外のオープン120万円
1600万以下90万円
1000万以下70万円
500万以下50万円

こちらも金額の割合は、1着の100に対して、
2着:40、3着:25、4着:15、5着:10、
となっています。

また、牝馬限定戦以外の平地の
新馬戦・未勝利戦で1着から5着になった
内国産牝馬に対しては、さらに
内国産牝馬奨励賞も交付されています。

特別競走の1着馬から3着馬の付加賞

金額が決まっていませんが、特別競走の
1着から3着馬には“付加賞”というものも
交付されています。

これは、特別競走に登録する際の
特別登録料を3着までに入った馬で
7:3:1の割合で案分して交付する
というものです。

まとめ

今回は、競走馬が稼いでくる賞金について
ご紹介しました。

賞金の分配について、もっと詳しく
知りたい方は、こちらの記事も
ご覧ください。
⇒競馬の賞金の配分!億を超える金額は誰にどうやって分けられる?

  • 馬主の取り分は80%
  • 1~5着の馬には本賞
  • 6着~8着(重賞は10着まで)には
    出走奨励金
  • 全馬に特別出走手当が交付
  • 芝1800m以上のレースは
    距離別出走奨励賞が有
  • 内国産馬が1着~5着に入れば
    内国産馬所有奨励賞が交付
  • 特別レースの1着~3着には付加賞

というのが、競走馬がレースで
稼いでくるお金です。

どうしても馬券圏内の争いに
注目しがちですが、
1円でも多く獲得するために頑張る
8着争いにも注目してみてください。