秋競馬の訪れを象徴するG1
スプリンターズステークス。
スピード自慢の馬たちによる祭典は
名だたる快速馬たちによって
彩られてきました。
今回は、スプリンターズステークスの
歴史をご紹介しながら
これまでの傾向に目を向けていきます。
現代競馬に欠かすことができない
スピードが最も要求されるレースだけに
勝ち馬の中には、引退後に
種牡馬として活躍している馬も多い
スプリンターズステークス。
どんな馬が有利な条件なのか
じっくり見て行きましょう！
スプリンターズステークスの傾向！ 脚質や血統によって異なる？
出展：Photo/kangen
競馬場：中山競馬場
距離：芝1200m
出走条件：3歳以上混合の国際G1
どんなレースでもコースの形態によって
多かれ少なかれ有利不利が出てしまうのが競馬。
スプリンターズステークスも例外ではなく、
脚質など、ある一定の傾向があります。
レースは先行が有利ってホント？ 逃げ馬がレースを制す？
G1が開催される競馬場としては、
最も直線が短く、4コーナーも急な
中山競馬場は全体的に先行馬が
有利なコースです。
スプリンターズステークスも
同じような傾向があります。
秋の中山開催の最終週に行われた
16回のうち、逃げ5勝
先行タイプが5勝と優勢。
逃げ馬については、道悪または
スプリント大国・香港から遠征馬、
すでにG1勝ちの実績のある馬
での勝利となっているので、
とりあえず逃げ馬をチェック！
という必要性はなさそうです。
また、スタートから700m付近まで
下り坂を走るので、前半が
オーバーペースになる年もあります。
ここ4回の中山開催の
スプリンターズステークスでは、
道中10番手付近の馬が勝利していますので
差し脚の鋭い馬にも注意が必要です。
レースに強い血統や産駒はあるの？
スプリンターズステークスが
得意な血統ですが、ハッキリとした
傾向がないレースです。
中山芝1200自体がそうですが、
圧倒的に得意という種牡馬がいる
わけではないので、
〇〇産駒が狙い目！
とは、言い辛いのが実情です。。。
強いて言えば、キングカメハメハや
スウェプトオーヴァーボード、
アドマイヤムーン産駒が好走していることから
ミスタープロスペクターの血を持つ馬を
チェックしてみると良いかもしれません。
また、近年の傾向として
父や母の父がスプリンターに
寄り過ぎている馬より
マイルまでこなせる馬の子供の方が
活躍しています。
レースに強い馬年齢は何歳？
3歳以上が出走できる
スプリンターズステークスですが、
3歳で連対しているのは、
秋の開催になってから1頭のみ。
この時期に古馬に挑戦するのは
少し難しいのかもしれません。
年齢で見ると、
勝率、連対率、複勝率ともに
最も好成績なのは4歳馬、
続いて5歳という結果になっていますが、
ここ3年で6歳馬が2勝しています。
この6歳馬は共に、前年の
スプリンターズステークスで好走していますので
実績のある6歳馬なら気に留めておく
必要があるでしょう。
スプリンターズステークスの有利な枠！ 外枠がいいってホント？
展開にも関わってくる枠順ですが、
中山芝1200m全体と
スプリンターズステークスとでは、
異なった傾向が見られます。
中山の芝1200m自体は、
枠の有利不利が絶対的にある
設定ではなく、
6枠が少し有利かな
ぐらいです。
しかし、スプリンターズステークスになると
過去10回で6枠の優勝は無し！
7枠が4勝、4枠5枠が2勝ずつと
少し外目の枠に優勝馬が集まっています。
6枠のジンクスが、まだ続くのか？
予想の際のポイントになってきそうです。
スプリンターズステークスは荒れる？ 歴代のレースを検証！
スプリンターズステークスは、
人気サイドだけで決着したことが
ほとんどなく、荒れる部類の
レースだと言えます。
過去10回の中山開催で、3着以内が5番人気までで決まったのは2007年のみ！
ロードカナロアが連覇を達成するも
1番人気→2番人気→15番人気で決着
香港のウルトラファンタジーが逃げ切り
10番人気→3番人気→7番人気で決着
（降着がなければ
10番人気→6番人気→3番人気）
と、頻繁に10番人気以下の馬が
3着以内に突っ込んでいます。
そんなイメージが付いたのは
秋の中山開催となった最初の年、
2000年のレースからでしょう。
16番人気のダイタクヤマトが優勝し
単勝25,750円という大穴を開けました。
ダイタクヤマト、ウルトラファンタジーという
穴馬が優勝するのは稀ですが、
歴代のレースの中で、
こういった馬が3着以内に入ることが
多いレースですので、
3連系を購入される方は、
穴馬のフォローをお忘れなく。
スプリンターズステークスの得意な騎手は誰？
出展：Photo/Yusuke Tsutaya
ここ10回の中山での
スプリンターズステークスを見ると
ミルコ・デムーロ騎手と岩田康誠騎手が共に
2勝ずつ挙げていますが、
どちらも同じ馬でのもの。
岩田騎手は、その他に2着が
3回あるので、得意な騎手だと
言えるでしょう。
中山芝1200mの特性として
緩やかな3コーナーから
急な4コーナーを周る所で
外に振られやすいので
インが空くことがあります。
この隙をインからの差しが
得意な岩田騎手と合っている
という可能性が考えられるでしょう。
まとめ
今回は、スプリンターズステークスの
傾向について探ってみましたが
いかがでしたでしょうか？
秋のG1第1弾を的中させると
良い気持ちで秋競馬を楽しめると
思いますので、この記事が的中の
お役に立てることを祈っています。
優勝馬の中から、サクラバクシンオー
タイキシャトル、ロードカナロア
といったG1ホースの生み出す
種牡馬も誕生している
現代競馬にとって欠かすことができない
レースの1つですので、
そういった面も合わせて
楽しんでください。
スプリンターズステークの
過去10年分のレース結果も
ご紹介しています。
⇒スプリンターズステークスの過去の結果！ 10年分のデータを紹介
過去レース動画も紹介していますので
こちらも一緒にご覧下さいね。
