癖馬と言えば騎手の言うことを
聞かなかったり、レース中に暴走したり
などですよね。
近頃でしたら、ダノンマジェスティが
きさらぎ賞で癖を出していました。
その癖っぷりは鞍上の松若風馬騎手を
大変困らせていました。
癖馬と言えばどの馬を思い浮かべるでしょうか?
あの芦毛の癖馬、ゴールドシップの名前を
出す人は多いのではないでしょうか。
今回はそのゴールドシップに
ついて話していきたいと思います。
ゴールドシップの成績/戦績は?
まずゴールドシップの
成績/戦績から見ていきます。
生涯成績:28戦13勝
主な勝ち鞍:皐月賞、菊花賞、有馬記念、
宝塚記念、天皇賞春
2011年7月に函館競馬場でデビューします。
そのデビュー戦では2人気ながら頭差で
勝利します。
そのタイムは2歳レコードでした。
そしてコスモス賞では圧倒的1人気に
支持されて、完勝。
さらに重賞初挑戦の札幌2歳ステークスでは
グランデッツァにわずかに負けて2着。
そしてラジオNIKKEI杯ではまたもや
2着となり、2歳シーズンを終えます。
明けて2012年、共同通信杯から始動。
2人気ながら完勝します。
ここで初の重賞制覇。
そして皐月賞では4人気ながら
ワールドエース以下を抑えて初G1勝利します。
そしてダービーでは2人気となり、5着。
秋初戦は神戸新聞杯から始動します。
2.3倍の1人気で見事に1着。
幸先のいいスタートを切ります。
そして本番、菊花賞では1.4倍の1人気になり、
見事に2冠達成。
皐月賞、菊花賞の2冠はエアシャカール以来の
12年ぶりとなりました。
菊花賞後は有馬記念に出走。
オルフェーヴルとジェンティルドンナが
不在の中で1人気となり、最後は
オーシャンブルーを抑えて
グランプリ初制覇となりました。
そしてゴールドシップが4歳の年、
阪神大賞典から始動します。
見事に1着となり、天皇賞春。
ここでも1,3倍の圧倒的1人気となりますが
ここで5着に敗れてしまいます。
宝塚記念ではジェンティルドンナ、
フェノーメノと3強を形成します。
結果は後続を3馬身半差つけて完勝。
秋は京都大賞典から始動しますが何と
5着に敗れてしまいます。
曽於語はジャパンカップに参戦。
最後方からのレースとなり、何と15着。
大惨敗となりました。
有馬記念では初めてオルフェーヴルとの
競馬となります。
人気は2人気でしたが最後は
オルフェーヴルに大きく離されての3着。
明けて2014年、阪神大賞典では1人気になり、
見事に1着。
復活を示しました。
天皇賞春では2人気で7着。
前年同様負けてしまいました。
宝塚記念では2連覇が期待されて
2.7倍の1人気。
見事に勝利を飾り1年ぶりの
G1勝利となりました。
凱旋門賞へ向けて札幌記念で
ハープスターと激突。
一騎打ちで2着に敗れます。
そして凱旋門賞。
万全の出来で迎えました、
しかし結果は14着と大惨敗。
帰国後は有馬記念に出走。
3.5倍の1人気に支持されますが、
ジェンティルドンナ、トゥザワールドに
負けて3着となりました。
現役最後の年の2015年は
アメリカジョッキーズクラブカップから始動。
しかし7着となります。
阪神大賞典に向かい、見事に勝利、
3連覇となります。
天皇賞春では2年ぶんの雪辱を
果たして見事に勝利します。
そして宝塚記念では1.9倍の人気に
支持されますが大きく出遅れてしまい、
15着と不安定な結果になります。
秋はジャパンカップと有馬記念に照準。
しかしそれぞれ10着、8着と敗退してしまい、
現役生活にピリオドを打ちました。
ゴールドシップの獲得賞金は?
G1を6勝もしたゴールドシップ。
その獲得賞金はいくらなのでしょうか。
獲得賞金:13億9776万7000円
この獲得賞金は7位に位置しています。
また、芦毛馬も最多獲得賞金の
記録を持っています。
芦毛の馬と言えば、メジロマックイーンや
オグリキャップ。
そんな名馬よりも獲得しているのは
すごいことですね。
ゴールドシップ・伝説のレース動画を紹介!
では、ゴールドシップのレース動画を
いくつかピックアップして紹介
していきたいと思います。
今回紹介するのは皐月賞、
宝塚記念(5歳時)、有馬記念(3歳時)の
レース動画を紹介します。
1.皐月賞
まず1つ目はゴールドシップの
初G1勝利となりました皐月賞です。
人気はスプリングステークスを勝った
グランデッツァが1人気、
若葉ステークス勝利のワールドエースが2人気、
スプリングステークス2着の
ディープブリランテが3人気、
そして4人気にゴールドシップでした。
メイショウカドマツとゼロスが
先頭争いをする中、
ディープブリランテが3番手、
ほか有力馬は後方から、
ゴールドシップも17番手でレースを進めます。
4角では多きく逃げるゼロスを直線で各馬、
内からゴールドシップ、
中からディープブリランテなどが
差を詰めますが最後はゴールドシップが
独走でゴールイン。
完勝でした。
2.宝塚記念
2つ目にはゴールドシップが
2連覇を達成した時の宝塚記念です。
1人気はゴールドシップで、
2人気にはウインバリオシオン、
3人気にはジェンティルドンナと続きました。
レースはヴィルシーナが逃げる中、
ゴールドシップは4番手、
ウインバリオシオンは8番手、
ジェンティルドンナは
5番手付近でレースを進めます。
4角ではフェイムゲームが先頭に立ちます、
その外からゴールドシップが追い込んできて
その脚は後続と段違い。
3馬身差の完勝で史上初の
宝塚記念連覇を達成しました。
3.有馬記念
最後の3つ目はゴールドシップが
3歳時に出走した有馬記念です。
1人気はゴールドシップ、
2人気はルーラーシップ、
3人気にはエイシンフラッシュとなりました。
オルフェーヴルやジェンティルドンナ
といった有力馬が回避して
ここではゴールドシップが有力視されました。
先手を取ったアーネストリー、
そして大きくルーラーシップが
出遅れてしまいます。
ゴールドシップは16番手の
かなり後方から進めます。
3角からゴールドシップは進出を始めて、
4角では中盤に、直線に向くと、
各馬横一線の中外から一気にゴールドシップが
襲い掛かり最後は内で粘るオーシャンブルー、
外から差を詰めるルーラーシップを
封じて3歳での有馬記念制覇になりました。
ゴールドシップの血統は?
ゴールドシップの父母、
血統を見ていきたいと思います。
父:ステイゴールド
母:ポイントフラッグ
父のステイゴールドは現役時は
なかなか勝利を挙げることができない
善戦マンでした。
しかし香港ヴァーズを勝った名馬でもあります。
種牡馬としては期待されたよりも
かなりの活躍馬を輩出しており、
産駒のG1勝利数はサンデーサイレンスの
後継種牡馬の中で
ディープインパクトに次ぐ第2位です。
主な産駒
- ドリームジャーニー
有馬記念、宝塚記念、朝日杯フューチュリティステークス - ナカヤマフェスタ
宝塚記念、凱旋門賞2着 - オルフェーヴル
三冠、有馬記念、宝塚記念 - フェノーメノ
天皇賞春 - オジュウチョウサン
中山グランドジャンプ、中山大障害
母のポイントフラッグは現役時は
特に目立った戦績は上げることは
出来ませんでした。
しかし母親としてはゴールドシップを
出しています。
ほかには特に目立った馬は出しておらず、
2016年には死亡しています。
ゴールドシップの性格って?
癖馬のゴールドシップは
どのような性格だったのでしょうか。
ゴールドシップはとにかく
人の言うことを聞かない馬でした。
しかし気性が荒いということとは
少し違いました。
それよりはどこか気分屋で
走るも走らないも自分次第、
それゆえ人に指示されえるのが最も嫌いでした。
そのような難しい気性はほかの馬で
見たことがなく、それゆえ
たくさんの人が苦労しました。
普通に走れば上位争い位できるのに、
普通に走るも走らないも自分次第。
そのような面白い馬でした。
ゴールドシップの脚質は?
ゴールドシップの脚質を
見ていきたいと思います。
ゴールドシップは後方からレースを
進めてまくるということを基本的に
していました。
しかし時には先行することもあり
その脚質も彼次第といったところ
だったと思います。
ゴールドシップの騎乗騎手は誰?
ゴールドシップには騎手も
もちろん苦労しました。
その騎手は誰が乗っていたのでしょうか。
ゴールドシップには合計で
7人の騎手が乗っていました。
- 秋山真一郎(デビュー戦から2戦)
- 安藤勝己(札幌2歳ステークスからラジオNIKKEI)
- 内田博幸(共同通信杯からジャパンカップとラストランの有馬記念)
主な勝ち鞍:皐月賞、菊花賞、有馬記念、宝塚記念 - ライアンムーア(有馬記念)
- 岩田康誠(阪神大賞典と有馬記念から阪神大賞典)
主な勝ち鞍:阪神大賞典 - クレイグウィリアムズ(天皇賞春)
- 横山典弘(宝塚記念から凱旋門賞、天皇賞春からジャパンカップ)
主な勝ち鞍:宝塚記念、天皇賞春
ゴールドシップの馬主は?
次はゴールドシップの馬主に
ついてみていきます。
ゴールドシップの馬主さんは
小林英一さんという方で、
今名義は小林英一ホールディングスです。
北日本精機の社長で元々サラリーマンのころから
馬主になると決めていました。
これまでにも多くの馬を所有してきました。
主な所有馬
- ハッピールック
- ボールドブライアン
ゴールドシップの産駒は?
癖馬のゴールドシップ。
その産駒はどうなのでしょうか。
ゴールドシップの産駒のデビューは
2018年で今年デビューです。
2017年には110頭もの種付を
していることから評判もよさそうです。
その癖っぷりを後継する馬も
いるのか期待ですね。
ゴールドシップが最強といわれるのは?
3歳時のゴールドシップは菊花賞あたりから
最強馬といわれました。
その強さは有馬記念でも発揮して
オルフェーヴル並みに強く、
最強馬候補にも挙がりました。
しかしそれ以後は気性的な悪さを
だしてしまい、力を毎回しっかり
発揮することは出来ませんでした。
もしその強さを毎回しっかり出していたら
本当に最強馬になっていたと思います。
まとめ
今回は稀代の癖馬ゴールドシップに
ついて話してきました。
その強さは毎回彼次第で発揮するか
しないかを決めるため馬券的には
本当に難しい馬でしたね。
それゆえ彼のファンもかなり多く、
落ち着いてゲートに入っただけで
拍手があがるくらいファンも多く
その強さや癖の強さを認めたうえで
馬券もかなり売れていました。
たしかにあんな癖の強い馬は
今まで見たことがありません。
そのオルフェーヴルともまた
少し違うタイプでした。
今後はゴールドシップの子供たちに
期待にそんな癖の強さやタフさ
いろいろないいところや悪いところを
引き継いだレースを見れることを
楽しみにしましょう。