放牧することの意味! 競走馬にどんな効果があるの?

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長いことレースに出ておらず
久々に見たな〜と思ったら
『休み明け』との情報が…

この休み明けとは
放牧明けという意味ですが、

この放牧をする意味ってなんなのか
よくわからないという人もいると思います。

ただ休ませているだけ?
それならわざわざ放牧なんて…と
思う方もいるでしょう。

そこで今回は
放牧することの意味について
ご紹介していきたいと思います。

放牧をすることで
競走馬たちにどんな効果があるのか、

詳しく解説していきたいと思います。

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競馬の放牧は生産育成過程の一つとして行われる

昔は放牧というと
疲労困憊の競走馬の体を休ませるため
行われることが多かったです。

そしてその放牧先となるのは
北海道や宮崎などの遠方地のため、

一度放牧に出すと
すぐに帰厩できなかったのです。

しかし今は放牧事情が変わり
『放牧』自体も種類が豊富になりました。

現在の放牧は育成過程の一つとして
行われることも増えてきました。

それこそ放牧中にも乗り込み(調教)を行い、
帰厩してすぐにレースに出走するという
ケースも増えてきているのです。

休養や治療のためリラックスさせるために行われる

今も昔も放牧では
休養や治療のために行われることが多いです。

特にGⅠで活躍する競走馬たちは
中3週や中4週のレース間隔で
連戦することも多いです。

そんなペースで出走しっぱなしでは
疲労は溜まりますし、
そんなことを続けていれば
いずれ体が故障していきます。

そんな疲労が溜まるタイミングや時期を
見計らって休養を取るのです。

また、レース中やレース後に故障が発覚し、
そのレース後に放牧に出るという
競走馬も少なくありません。

その場合はケガが完治するまで
放牧に出されるのです。

放牧で治ればいいですが、
『予後不良』をされた馬のその後については
こちらに載っているので
ぜひご参考にしてください。

競走馬の骨折の治療! 復活できなければどうなるの?

放牧の期間はどのくらいなの?

放牧に出す期間は一般的には
2〜3ヶ月がほとんどです。

しかし、『短期放牧』に出した場合は
1週間〜2週間で帰厩してきます。

しかし、故障の場合は
ケガの状態によってきます。

全治2ヶ月となれば、
2ヶ月以上の放牧が必要となり、
全治6ヶ月となれば
6ヶ月以上の放牧が必要となります。

放牧の効果は厳しい環境から解放されてのリラックス!

普段、競走馬たちはレースに向けて
厩舎にて管理され、
トレーニングが行われています。

そして中3週や中4週で
レースを連戦で出走…

そしてそのレースに出るために
移動をしています。

これは馬たちにとっては
とても厳しい環境であり、
ストレスを感じてしまう馬も多いです。

私たち人間も厳しい環境に居続けたら
辛くて嫌になりますよね?

放牧でリフレッシュすることで
馬の体調や気持ちを保つことができるのです。

放牧明けの期待されるレースの効果は?

短期放牧では
レース間隔を保ったまま
体を休ませることができるため、

放牧したことの効果が
レース結果に大きく現れることはありません。

しかし長期放牧をした場合、
それまでの放牧によってたるんだ馬体を
再度鍛え直す必要があり、

また、放牧をしたことにより
馬の闘争心も下がってしまうため、
レース前までに仕上げるのは至難の技…

そのため、
放牧明けのレース初戦は
とても難しいと言われています。

競馬で放牧鉄砲ってどのような意味があるの?

競馬新聞をよく見る
『鉄砲』の文字…

ウマ
ウマ

え!?
鉄砲??

『鉄砲』とは放牧・休養明けの
初戦のことを指します。

その名の通り、
放牧明け初戦で勢いよく好走する様
表現された言葉です。

鉄砲が発射される
『ポンっ』という音にちなんで
『ポン駆け』と呼ばれることがあります。

まとめ

いかがでしたか?

今回は放牧することの意味について
ご紹介していきました。

昔は休養・治療目的で
行われていた放牧ですが、

今現在では育成過程の一つとして
行われていることが増えてきました。

競走馬たちは
厳しい環境で厳しいトレーニングを受け
間隔があまり開かない状態での連戦をし
そのレースのための移動で
ストレスを溜めていきます。

そんな状態でレースを続けていけば
いずれは故障してしまいます。

そんなことにならないためにも
放牧は必要不可欠なのです。

しかし、リフレッシュしたことで
弛んでしまった馬体や気持ちを
整え直すのはとても大変…

そのため放牧明けのレースで
好走することは難しいとされています。

そのあたりも踏まえて、
馬券予想をしていかなればいけませんね。