馬体の検査! デビューの際に行われるものとは?

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人間でも大半の人が
年に1回健康診断をしていますが、

実は馬にも検査があるってご存知ですか?

デビュー前やレース前などで
馬体検査が行われており、

特にデビュー前、
2歳の時の馬体検査はとても重要で、
この結果によっては
デビューができないということも…

ではこの検査ではどんなことを
見ているのでしょうか?

そこで今回は馬の健康診断について
ご紹介していきたいと思います。

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産地馬体検査とは? 2歳馬のデビュー前に行われる検査

デビュー前の馬の検査は正式名称を
産地馬体検査』と言います。

この検査ではJRA職員が産地に赴いて
マイクロチップ検査や特徴検査をしています。

その年の夏季競馬でデビューする予定の
2歳馬を対象としていて

通常トレセンにおいて
受けなければいけない検査を
産地で行うというものです。

ウマ
ウマ

デビュー前の2歳馬は
北海道の牧場にいることが多く、
トレセンに行って帰ってくるのは
馬にとっては一苦労…

 

だからトレセンの検査員が
北海道にきて検査してくれるんだ✨

検査に通過できた馬だけが
競走馬登録を完了することができます。

馬にも健康診断

ではその産地馬体検査では
どんなところを見るのでしょう?

検査する項目は以下の点です。

  1. 血統書
  2. 伝染病

など…

検査する馬が、
血統書馬本馬であるかの識別検査や
競馬に必要な両目の検査、
伝染病などがないかを
血液をとって確認していきます。

馬の健康手帳とはどのようなもの?


出典:http://www.equinst.go.jp/

私たちが病院に行けば、
カルテが病院ごとに作成され
毎回毎回自分の情報を伝えなくても
診察をしてもらえます。

これは馬にも言えることで、
馬にも健康手帳があります。

それが上記の写真です。

この黄色の部分が馬の健康手帳で、
その馬の

  1. 予防接種履歴
  2. 検査履歴
  3. 移動履歴

を記載します。

これは馬が移動した時も必要で
競馬場・トレセンから休養牧場に
移動する際にも記入し携帯が必要となるのです。

毛づやで馬の健康状態がわかる

馬は私たちのように
言葉にして体の不調や異常を
教えることはできません。

私たちが異常を察知するしかないのです。

その確認するための手段として
毛ヅヤを見るという方法があります。

競馬中継でも毛ヅヤは取り上げられますが、
毛ヅヤは馬の状態を見るのに最適です。

毛ヅヤの状態

〈正常〉
全体的に光沢があり、
毛並みが揃っている。
肌に対し寝ている。

〈異常〉
毛が立っていて光沢がない。
全体的に淡い色に見える。

この他にも異常を見る方法はありますが
目に見てわかるのは毛ヅヤなのです。

馬にもドーピング検査は行われる

人間でもスポーツの試合の際には
ドーピング検査をしますが、
これは馬も同じです。

日本では競馬法によって
『その馬の競走能力を一時的に高め
又は減ずる薬品又は薬剤」を
使用すること(ドーピング)』
を禁止されています。

検査にはレース終了後に排泄された尿、
もしくは血液を使用します。

2006年、日本の期待を一身に背負った
ディープインパクトが
『体内から禁止薬物イプラトロピウムが検出』
と凱旋門賞を失格になったという事件が
起こりました。

これは咳き込むようになった同馬に
フランス人獣医師の処方により
吸入治療をした際に使われたのが
問題になったイプラトロピウムでした。

吸入中に暴れ、外れたマスクから
薬剤が馬房内の干し草などに付着、
これらをレース前日から当日に
食べたことから
体内に残留したのだろうと言われています。

まとめ

いかがでしたか?

今回は
デビュー前の馬体検査について
ご紹介していきました。

デビュー前の馬体検査は
『産地馬体検査』と言い、

本来トレセンで行う検査を
トレセン職員が牧場に赴き
検査をすることを言います。

ここに合格できると
競走馬としての登録が完了できるのです。

また、馬にも
健康手帳やドーピング検査もあるので
条件は人間のスポーツ選手と
変わらないということですね。

この他、馬の体に関して
ご紹介している記事がありましたので
合わせてご紹介します。

馬の色の種類!8つの毛色の分類&特徴をご紹介!

レースだけでなく
この辺りの豆知識を持っておくと
より競馬を楽しめるので、

ぜひ一緒に確認していただけたらと
思います☆