海外の競馬の賞金! 重賞レースの賞金が安いのはなぜ?

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日本競馬と海外競馬。

その違いの一つに
『レースの賞金』があります。

日本のGⅠレースともなれば
そのほとんどのレースで
1着賞金が1億円を超えます!

高いのはGⅠだけでなく
GⅡ、GⅢもそこそこに高いです。

ですが海外では例えGⅠであったとしても
1着賞金が1000万や2000万のレースも…

なぜここまで差が生まれたのでしょうか?

そこで今回は
海外の重賞レースの賞金が安い理由
徹底解明していきたいと思います。

  • オーナーの資金力?
  • 価値観の違い?

詳しくご紹介していきたいと思います!

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海外競馬の賞金が安いのはオーナーに資金力のあるからなの?

そもそものお話から…

『馬主』と聞いてみなさんは
どんな人たちを思い浮かべますか?

ウマ
ウマ

お金持ちや有名人!!

そうですよね?

キタサンブラックを所有していたのは
演歌歌手の北島三郎氏。

2017年のジャパンカップで
キタサンブラックを差して制した
シュヴァルグランを所有していたのは
元プロ野球選手の佐々木主浩氏。

ディープインパクトを所有していた
金子真人氏は『図研』の代表取締役社長、

サトノダイヤモンドを所有していた
里見治氏は『セガサミーホールディングス』の
代表取締役会長、

生産牧場の代表者や
ノーザンファーム、サンデーレーシングの
代表など、お金持ちが名を連ねています。

しかし、海外の馬主を見てみると
なんと王族もいるではないですか!

その筆頭が英国のエリザベス女王2世です。

エリザベス女王2世はただの馬主ではなく
生産も行なっているオーナーブリーダーです。

そしてUAEの首長、
シェイク・モハメド氏も馬主をしています。

海外競馬では、
獲得賞金よりも名誉を報酬と捉え、

大レースを制すことによって箔がつき、
トレードされたり、
引退後に高額のシンジケートが組まれます。

よってレースでの賞金があまり貰えなくても、
さほど大きなダメージにはならないのです。

世界の高額賞金競馬レースでは売上だけではないの?

日本と海外では賞金の出し方にも
違いがあります。

日本の賞金については次項で
ご説明しますが、
海外とは異なる仕様です。

海外の高額賞金レースでは
売上+冠スポンサーからの賞金
レースの賞金を出しているケースが
大半を占めています。

また、イスラム教で
賭博が禁止されているドバイでは、
全てのレースで馬券発売がありません。

よって賞金はシェイク・モハメド氏の
ポケットマネー(UAEの国家予算)から
賄われているのです。

そして米国で行われている
ペガサスワールドカップのように
出走枠の権利を売り、
その販売金額が賞金となるという
方式をとっているレースもあります。

そのため、出走する競走馬が多ければ
優勝賞金も上がるというわけです。

日本の賞金は馬券の売上で賄われている

日本競馬の賞金が高いのは
馬券の売上額が多いからです。

その多い馬券の売上のうち
約75%が払戻金として戻され、
約10%が第一国庫納付金として納付、

約15%が競馬の賞金を含めた
JRAの運営資金として支出されます。

イコール私たちが勝った馬券から
賞金が出されているので、
私たちが賞金のスポンサーということです。

海外競馬の賞金が高いレースは破格!

日本競馬の賞金が高いと言えど、
上には上があります。

2018年12月現在、
最高額の賞金が出るレース
トップ3は次の通りです。

レース名開催地賞金額
1ドバイワールドカップメイダン(ドバイ)7億9200万円
2ペガサスワールドカップ招待Sガルフストリームパーク(アメリカ)7億7000万円
3ジ・エベレストロイヤルランドウィック(オーストラリア)4億1600万円

3位のジ・エベレストは
登録料として4800万円を支払い
出走枠を購入しなければ出走できません。

賞金額はその登録料を引いた金額と
なっています。

日本の競馬の賞金は高い!

海外のレース賞金は
高いところは高いです。

それに比べ、日本競馬では
レースによって金額は異なりますが、
平均的に高い賞金額が設定されています。

2018年12月現在、
国内最高額の賞金が出るレース
トップ3は次の通りです。

レース名開催地賞金額
1有馬記念中山3億0000万円
1ジャパンカップ東京3億0000万円
3東京優駿東京2億0000万円

1位は同額で
有馬記念とジャパンカップです。

有馬記念は一年を締めくくる
グランプリレースで、
もっとも馬券が売れるレースです。

そんな有馬記念については
こちらをご覧ください。

有馬記念とは?レースの時間&場所&距離をご紹介!

一方ジャパンカップは
1981年に創設された国際招待競走で
日本で初めての国際GⅠです。

そんなジャパンカップについては
こちらをご覧ください。

ジャパンカップとは? レースの賞金&場所&時間を解説

1着賞金は有馬記念同様
国内最高額ですが、

近年海外の一部レースで
賞金が上がったこと、
開催時期などが問題となり、
解決策が必要だとされています。

まとめ

いかがでしたか?

今回は
海外の重賞レースの賞金が安い理由
についてご紹介していきました。

海外では一部レースを除き、
基本的にはそこまで賞金は高くありません。

というのも、
馬主は日本をも凌ぐお金持ちが多く、
優勝賞金よりも名誉の方が報酬となると
考えられているからです。

また、そのレースに勝つことで箔がつき、
高額でトレードされたり、

種牡馬となった時に
高額シンジケートが組まれることから、

現役時代よりも引退後の方に
ビジネスチャンスを感じているようです。

そんな中でも日本では考えられないような
超高額賞金を掲げたレースも存在します。

それは以下の3つです。

  1. ドバイワールドカップ
  2. ペガサスワールドカップ招待S
  3. ジ・エベレスト

そして日本の中で高額賞金を
獲得できるレースはこちらの3つです。

  1. 有馬記念
  2. ジャパンカップ
  3. 東京優駿

どれも有名で注目の集まるレースですね☆

レース賞金の原資は
国やレースごとによって異なるため
海外レースでは賞金額に差がありますが、

裏を返すと日本とは違って
賞金額を気にせずに出走させるため、
意外なところから
有力馬が出てくるかもしれません。

そんなところも楽しみながら
海外レースを観戦してみては
いかがでしょうか?